【Shark Fights13】充実のプレリミナリー・ラインナップ
11日(土・現地時間)にテキサス州アマリロ・シビックセンターで行なわれるShark Fights13。メジャー出場経験者がズラリと並ぶ同大会は、UFCやSTRIKEFORCEで戦っていたファイターがPVラインナップだけではなく、プレリミリーファイトにも数多く出場する。
【写真】TUFシーズン5フィナーレで、ロジャー・フエルタと対戦経験のあるダグラス・エヴァンズ (C) MMAPLANET
プレリミナリーの充実度合いが、同大会のビジネスを無視した姿勢、あるいはMMA LOVE度の高さを表しているといえるだろう。5試合行なわれるプレリミ最終試合は、フェザー級選手権試合が組まれ、しかも、一方の出場選手がロニー・マン。昨年、戦極フェザー級GPに出場していた英国人ファイターだ。
迎え撃つ、ダグラス・エヴァンズはUFCやエリートXCというメジャー系で成功を収めることができなかったが、シャークファイトの旗揚げ戦から出場しているファイターで今大会が4度目の出場となる。
最近ではテキサスと生まれ故郷のアラスカでファイトを繰り返すエヴァンズにとって、プレリミとはいえSHERDOGでフリー・ストリーミングされるロニー・マン戦はもう一度、キャリアの上り坂を登り切るためにも、非常に重要な試合となる。
【写真】WECデビュー戦で勝利し、前途洋洋と思われたカレン・ダラベジャンだったが、メジャー復帰に負けられない試合となる (C) MMAPLANET
同じく軽量級の一戦では、ライト級のカレン・ダラベジャンとダニエル・ストラスの試合も興味深い。13勝3敗のキャリアを誇り、BFC出場経験のあるダニエル・ストラウスは、しなやかな肉体の持ち主で、外見は如何にも打撃を得意としていそうだが、その実はレスリングがベースのグラップラーだ。
一方のダラベジャンは、昨年11月に元世界王者ロブ・マックローを下し、華々しくWECデビューを飾ったもののバート・パラジェンスキー、ウィル・カーに連敗を喫し、リリースされてしまった。
ゴーコー・シビチアン流ハヤスタン(アルメニア)武道を習得しながら、腕十字で2試合連続一本負けは、正直いただけない。柔道、サンボ、柔術に打撃を加えた独特の技術体系を持つゴーコー門下生は、1年ぶりのテキサスのイベントで、復活を期してケージに足を踏み入れる。
公式発表では身長が同じになっている両者だが、明らかに上背&リーチで上回るのはストラウス。互いに極めに自信を持っているが、ダラベジャンはメジャー復帰を目指し、観客が喜ぶパンチ勝負に挑みそうだ。
【写真】エリック・ダビラが、10年前にハワイでマット・ヒューズと対戦したときの姿。今はもう少し貫禄がついている (C) MMAPLANET
今大会に出場するファイターで、全米ネットで中継される準メジャー以上を経験していない唯一のファイターが、第1試合でUFC&ストライクフォース出場経験もあるピート・スプラットと対戦するエリック・ダビラだ。
元々、アマリロを拠点としプロモーション活動を行なっていたUSWFで活躍し、ハワイのスーパーブロウルで組まれたプロ修斗公式戦でマット・ヒューズと戦った経験もある。その後は2002年から5年以上のブランクを経験し、07年に復帰。XFOなど良質のローカル大会に出場を続け、シャークファイトにも5度の出場経験を持つ。
背が低く、手足も短いタンクのようなフィジカルを持つアマリロ在住のメキシコ系ファイターと、同じテキサンながらアフリカン・アメリカンのスプラット、TUFシーズン4出演経験者の間で行なわれるオープニングファイトは、いきなり会場を熱くするに違いない。
■Shark Fights13対戦カード
<ライトヘビー級/5分3R>
キース・ジャーディン(米国)
トレバー・プラングレー(南アフリカ)
<ライトヘビー級/5分3R>
ティエリー・ソクジュ(カメルーン)
ヒューストン・アレキサンダー(米国)
<ウェルター級/5分3R>
ポール・デイリー(英国)
ホルヘ・マスヴィダル(米国)
<ミドル級/5分3R>
ジョーイ・ビラセニョール(米国)
ダニーロ・ビルフォート(米国)
<ウェルター級/5分3R>
ブロック・ラーソン(米国)
タレック・セフィジーヌ(ベルギー)
<Shark Fightフェザー級選手権試合/5分5R>
ダグラス・エヴァンズ(米国)
ロニー・マン(英国)
<ミドル級/5分3R>
ポール・ブラッドレー(米国)
ジョニー・リーズ(米国)
<ヘビー級/5分3R>
デヴィン・コール(米国)
アーロン・ロサ(米国)
<ライト級/5分3R>
カレン・ダラベジャン(米国)
ダニエル・ストラウス(米国)
<ウェルター級/5分3R>
ピート・スプラット(米国)
エリック・ダビラ(米国)