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【Eternal MMA82】計量失敗、デカいキャッパーのリーチにホン・ソンチャン成す術なくポイントアウト許す

<71.9キロ契約/5分3R>
ウェズ・キャッパー(豪州)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
ホン・ソンチャン(韓国)

計量失敗のキャッパー、それもそのはずだろうという大きさだ。そんなキャッパーを相手にリーチで劣勢のホン・ソンチャンは、遠い位置から一度テイクダウンを狙う。ケージ前を回るキャッパーに右を当てたホン・ソンチャンだが、リーチの差にジャブを被弾する。それでも果敢に前に出るホン・ソンチャンだが、フックで迎えうつキャッパーがダブルレッグを切って離れる。キャッパーは右ローを2度決め、右を伸ばす。さらにボディにジャブをいれたキャッパーだが、ホン・ソンチャンも右をヒットさせる。

ホン・ソンチャンの攻撃は全くの無音で、キャッパーのアクションに歓声が起こるなか──ホン・ソンチャンはステップインに右フックを被弾して姿勢を乱す。さらに右を打たれるなど、やはりリーチの差に苦しむホン・ソンチャンはローをすくってテイクダウンを奪うと、ハーフバタフライのキャッパーにパンチを落とす。バタフライから立ち上がろうとしたキャッパーのバックを取ったホン・ソンチャンがバックコントロールから、胸を合わされるとケージに押し込んでヒザを太腿に入れる。キャッパーもヒザをボディに返し、右腕を差し返そうとしたところでラウンド終了となった。

2R、圧を掛けるホン・ソンチャンが左リードフック。ダブルレッグを回ってかわしたキャッパーがジャブを当てる。右を振るって前に出るホン・ソンチャンは、組みの距離がどうしても遠くなるか。キャッパーはインローから左に回り、追いかけるホン・ソンチャンにショートのワンツーを打っていく。ダブルレッグで懐に入り込んだホン・ソンチャンがシングルに移行し、再びダブルへ。キムラで防ぐキャッパーが正対し、差し返していく。ホン・ソンチャンはキャッパーに腰を落とされ、テイクダウンを防がれる。

キャッパーはついに頭を押して回りこみ、離れることに成功する。キャッパーはローは蹴るが、待ちの姿勢を崩さない。対して前に出て被弾するホン・ソンチャン、ダメージはないがスコアリングでは苦戦する。そして残り10秒でパンチを纏めようとして、2発ほど届かせたキャッパーが逆にポイントアウトできたか。

最終回、ジャブにシングルレッグを合わせたホン・ソンチャンだが、ここもキャッパーは足を抜いて間合い取り直す。そして前に出てくるところでジャブを当てたキャッパーは、左ハイを見せて回る。まっすぐ突っ込み、ケージにキャッパーを押し込んだホン・ソンチャンが、ついにテイクダウンに成功。

ホン・ソンチャンは足束ねて、手首をコントロールしてバックに回るが、キャッパーは立ちが上がり正対して離れる。左に回るキャッパーを追いジャブを被弾するホン・ソンチャン。それでも前に出て、ジャブで一瞬動き止まり──いよいよ挽回が厳しい時間帯に。しっかりホン・ソンチャンの動きを見て、正確な攻撃──そしてミスをしないよう戦うキャッパーは、ジャブを被弾しても熱くなることはない。

ホン・ソンチャンは距離を詰めることができずに、最後はケージを詰まった状態でホーン後の左で姿勢を乱してしまった……。結果、3-0でキャッパーが判定勝ちを収めた。苦笑いを浮かべたホン・ソンチャン、そしてジョン・チャンヨル代表はキャパ―の握手に応えることはなかった。

そして──「計量に失敗しても戦えて良かった。クリスマスで少し食べ過ぎたのかな。でも、尊敬すべき相手にやるべきことをやった。今回は最悪の計量だった。ヤングキッズにこんな経験はさせたくない。プロフェッショナルとして計量失敗は、少し申し訳ないと思っている。でも、本当に若い子たちにはこんなことはしない方が良い。キャリアが短くなってしまう」と真っ当な意見だが、お前が言うなというキャッパーの勝利者インタビューだった。


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