【Strikeforce】ガルバォン、ピンチを乗り越えマカコ下す
■ウェルター級/5分3R
アンドレ・ガルバォン(ブラジル)
Def.3R2分45秒/TKO
ジョルジ・パチーユ・マカコ(ブラジル)
エバンゲリスタ・サイボーグをセコンドに帯同し、ケージに現れたマカコ。ガルバォンはブラックハウスではなく、チーム・ノゲイラの所属とコールされた。急遽出場となったマカコに対し、ガルバォンがまずは左のハイキックを見せる。
マカコもパンチから蹴りのコンビネーションを見せるが、距離が遠い。シングルレッグで組みついたガルバォンは、そのままテイクダウンに成功すると、バタフライガードのマカコにパウンドを放っていく。足を利かせたいマカコだが、ガルバォンはその足をさばきつつ、足が畳まれたところでパンチ、そして一気にパスに成功する。
背中を見せたマカコに対し、足を一本フックして制したガルバォンだったが、前方に振り落とされる。スタンドに戻った両者だが、既にマカコが肩で息をしている。そのマカコに左フックをヒットさせたガルバォンだが、マカコはジャンプして足を入れ替えるような蹴りを見せた直後に、フックをヒットさせてダウンを奪う。
一気呵成にパウンドを落とすマカコに、絶体絶命のガルバォンはシングルを見せつつ立ち上がるが、ここでもパンチをヒットされ、引き込むようにガードをとる。再度立ち上がったガルバォンは、右を受け、またも引き込み、そのままこのピンチを耐えきった。
2R、ガルバォンはシングルレッグを繰り出し、腕を差して耐えるマカコをキャンバスに這わせる。右のパウンドを連打するガルバォンは、ハーフからヒザを脇腹に落とし、パスを狙う。足を戻したマカコだが、ガルバォンが体重を掛けたパウンドを続ける。
大きく振りかぶった一発は逃げられたが、そのままバックを制したガルバォン。マカコはここでも初回と同じように、対戦相手を前方に振り落とし、試合はスタンドへ。同じ轍は踏まぬと、ガルバォンは再びテイクダウンに成功し、ニアマウントから右パウンドで攻勢をキープする。
マカコのハーフガード・スイープを潰したガルバォンは、残り時間を計算したように最後の10秒間、思い切りパウンドを放ち続け、ラウンドを取り返した。最終回、このラウンドを取った者が勝者となる可能性が高い。
大きな右を振るうガルバォンに対し、マカコはアッパーを見せるが、直後にダブルレッグでテイクダウンを許してしまう。ハーフからエルボーをボディに落とし、右の鉄槌でマカコの頭部を攻撃するガルバォン。肩固めの形に入るも、これはマカコがディフェンスする。
首を殺し、ガルバォンがパスを狙うと、マカコが背中を見せる。ここでフックにいかず、サイドからパンチを見せるガルバォン。バックコントロールからフックをせずにパンチを続けると、レフェリーが試合をストップ。少し唐突に感じるストップだったが、1Rのピンチを乗り越えてガルバォンがTKO勝ちを手にした。