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【Gladiator024】ベルトを目指す戦い。田中×ウーリッツァー、河名×チハヤフル、中川×モンゴル期待の新鋭

【写真】ライト級王者・佐々木信治への挑戦権を賭けた戦い――田中有×グスタボ・ウーリッツァー(C) MMAPLANET

4日(土)、GLADIATORより12月19日(土)に豊中市176BOXで開催されるGladiator024の追加カード3試合が発表された。
Text by Manabu Takashima

既に竹中大地×テムーレン・アルギルマーという刺激的なマッチアップが明らかとなっていた同大会。今日の発表ではタイトルマッチに絡む3試合うち国際戦2試合が実施されることとなった。・


その3試合のうち、タイトルにダイレクトとなるのがライト級次期挑戦者決定戦として、田中有×グスタボ・ウーリッツァーだ。プロ修斗で環太平洋王座挑戦経験のある田中有は昨年12月以来の再起戦で、今回がグラジ初参戦でウーリッツァーとの戦いに臨む。

GLADIATORライト級王座は、今年1月にウーリッツァーが正規王者キ・ウォンビンに挑むもTKO負け。ウォンビンがRoad to UFCに出場するためにタイトルを返上し、暫定王者の佐々木信治が正規王者に昇格している。

再起戦に挑む田中はこの試合に向けて、タイでの練習をこなしており――負傷がちだった修斗での戦いから如何にグレードアップしているのか楽しみな参戦となる。

そんな次期王座挑戦者決定戦に対し、タイトル挑戦を睨む査定試合的な意味合いがあるのが、フェザー級の河名マスト×チハヤフル・ズッキーニョス、中川皓貴×バットオチル・バットサイハン戦の2試合だ。

田中と同じreliable神戸所属の中川はGladiator20でチョ・ソンビンとフェザー級王座決定戦に敗れて以来、11カ月ぶりの実戦復帰となる。一時期、引退という声も伝わってきた中川は、王者パン・ジェヒョクの持つベルトを狙い、復活の一歩をモンゴルのバットオチル戦で踏み出す。

バットオチルはテムーレンの同門で、プロMMA戦績は2勝1敗(※確認中)ながら、モンゴルで1度だけ開催されたIMMAFモンゴル大会で優勝し、タイガームエタイでのトレーニングを経験している。

このバットオチル、今年1月に長谷川賢タレントリレーションズ代表がモンゴル視察をした際に戦績に関係なく、いの一番に来日候補を挙げたウェルラウンダーだったが、学業に専念せざるを得なく招聘を諦めたファイターとのこと。それだけ将来性の高さが買われている新鋭との対戦、中川としては絶対に落とせない一戦となる。

もう一つのフェザー級戦はともに6月の王座決定トーナメント準決勝で惜敗を喫し、9月大会で復活Vを挙げた河名とチハヤフルが対峙することとなった。

以下、プレスリリースに挑戦者決定戦出場の2選手とは当然として、ベルトが視界に入って戦う6選手の今大会に向けての意気込みは以下の通りです。

田中有
「今回GLADIATOR初参戦という事ですごくワクワクしています! おもしろい試合してGLADIATORライト級にヤバいやつきたなと思わすような試合をします!

対戦相手のグスダボ選手は実績のある良いファイターでパンチが強そうで勢いがよく、寝技もしっかりしていてバランスのいい選手だなと思いますが、僕が圧倒して勝ち次に繋げます! 最後にブラジルから来てもらい感謝します。熱い闘いやりましょう!

GLADIATORは強い選手や外人選手が沢山増えてきて凄く良い団体だなと思い出場する事を決めました! 一人でも多く僕の事を知ってもらい次期挑戦者として名前上がるような試合をします!」

グスタボ・ウーリッツァー
「このたびチャンスをありがとうございます。しっかり準備をして、相手を倒しに行きます。GLADIATORのベルトは俺のベルトです。残念ながら、 GLADIATORのタイトルを争う最初のチャンスを逃してしまいました……。それ以来、毎日、トレーニングセッションで、私は新たなチャンスを待っていました。

そして、そのチャンスは田中有に勝てばすぐにやってくる!
だから私は彼をとても尊敬していますが、私のベルトを手に入れるためにはできるだけ早く彼を倒す必要があります」

河名マスト
「トーナメントで負けて、改めて伸びしろに気づくことができ、それに向き合いながら前戦に臨むことができました。試合するたびに掴めている感覚があるので、今回も新たな自分を見せようと思います。

チハヤフル選手は、頑丈で粘り強く戦う選手なので、徹底的に自分のフィールドに引き摺り込んで、心が折れる音を聞くのが楽しみです。自分自身のために勝って、大切な人と喜びを分かち合います!」

チハヤフル・ズッキーニョス
「前大会でフェザー級トーナメントが一旦終わりました。死闘を勝ち抜いたパン・ジェヒョク新チャンピオンのことは尊敬しています。が、決勝はダギースレンの計量オーバーでいまいち締まらなかったので、もう一丁盛り上げたいと思っていました。

ここに来ての河名マストとの対戦は必然だと思っています。トーナメント参戦の噂を聞いた時から戦いたいと思っていたので、前回互いに生き残り、ようやくその時が来たという思いです。

河名マストの印象は、タフなエリートアスリート。レスリング時代とLFAでの試合も含め、世界を知っている選手だと思います。そのような選手に触れるのは初めてなので、非常に楽しみです。

対して僕はエリート要素ゼロの、彼から見れば野良犬みたいな存在でしょう。さっさとUFCに行きたい彼にとっては負けられない相手であることは確かです。しかし、GLADIATORには今後も国内外から新たな実力者が参戦してくるでしょうから、僕もここで負けてはいられない。河名マストを誰の目にも分かる形で倒せば、ベルトにも一気に近づくと思っています。

最後に、彼は純粋に結果を求めるアマチュア競技の延長としてMMAをやっているように見えます。一方で自分にとって試合は単純な競い合いではなく、命を燃やす祭です。対照的な僕ら2人、おもしろい化学反応が起きると思います。お見逃しなく!!!」

中川皓貴
「今回の、試合に向けて前の試合から期間が空いてしまって、みんなにも『辞めるん?』とか『辞めたん』ってめっちゃ聞かれたんですが、男は負けたままじゃ終われないです!

きっちりとやり返しに帰ってきました! もう負ける事は出来ないです! 応援して頂いている方に悔しい思いはさせません!

モンゴルの人は力強そうやなとか、どんな試合するんやろとかめっちゃ考えてたんですが、考えていても一緒やって思って。やる事は一つしか無いので、ただきた相手を倒すだけです!

Gladiatorのことを含め、前のタイトル戦で負けてめっちゃ弱気になってた自分がいるんですが、Gladiatorの王座決定トーナメントとか見ていて、やっぱりベルトが欲しくなりました! 海外選手も増えてGladiatorも櫻井さんのお陰で大っきくなって人気があるんですが、Gladiatorのベルトが1番似合うのは自分や思っているので!」

バットオチル・バットサイハン
「初めての海外での試合なので、この試合は私にとって非常に重要です。 チャンピオンへの第一歩なので全力で戦いたいと思っています」


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