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【DECS S07Ep08】拳、ヒジ、ヒザの真っ向勝負。気持ちもスタミナも切れない激闘はカレクカイトが制す

<女子フライ級/5分3R>
エルネスタ・カレクカイト(リトアニア)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
カーリー・ジュディシー(米国)

前に出て左右のパンチを振るうカレクカイト。ジュディシーもパンチで迎え撃ち、蹴りには蹴りを返す激しい打撃戦が序盤から繰り広げられる。ジュディシーが左ミドルを決め、ヒザ蹴りに繋げる。腹が効いた感のあるカレクカイトだが、右ストレートをヒットさせ前へ。ジュディシーは左ヒザ、右ローを蹴る。まるでK-1のような打撃戦を繰り広げるなかでジュディシーが組んでカレクカイトをケージに押し込む。

ヒザを繰り出すジュディシーはケージから離れてニーを続ける。カレクカイトは右ハイを繰り出し、右フック。ディフェンス無視の殴り合いではなく、頭を振り、ステップを駆使しながら打撃戦は、スタミナ勝負となってくるか。ワンツーから右ハイを見せたカレクカイト、ジュディシーがシングルレッグへ。ハイクロッチから小外を耐えたカレクカイトはダーティーボクシングも左エルボーを被弾。カレクカイトもヒジ打ちを返して、時間となった。

2R、エルボーから組み相撲のジュディシーが、ヒザ&ヒジを入れて離れ左ミドルを入れる。両者とも攻撃が荒くなってきたが、それでも手数は減らない。そのなかでジュディシーのパンチ、蹴りの精度がカレクカイトを上回ってきた。ジュディシーは左ミドルを決め、パンチに繋げる。カレクカイトも右インローを返すが、スピードが落ちてきた。近づくとヒジ&ヒザのジュディシーに対し、長身のカレクカイトは首相撲で優位に立てない。

圧されるなかでカレクカイトが右クロスを決め、前に出て再び右、続いて右ローを決める。ジュディシーも右フックをカウンターで入れ、テンカオから左ヒジを打っていく。右を当てて組んだカレクカイトだが、ポジションを入れ替えられジュディシーがハイクロッチへ。組みの攻防は長続きせず、再び打撃で拳を交換しカレクカイトが組んでいったところで2Rが終わった。

最終回、蹴り足を掴んで右を入れたカレクカイトが、ジュディシーのバックに回る。胸を合わせたジュディシーが体を入れ替えると、ヒジを打ち合う。ジュディシーがボディロックでドライブ、ここもハイクロッチへ。ウィザーで耐えたカレクカイト、ジュディシーも体力の消耗を嫌がり打撃の間合いに戻る。自らの右ハイで姿勢を乱したカレクカイトだが、もちなおしてパンチを纏める。

ジャブの相打ち、ヒジと拳の交錯。カレクカイトが前に出ると、ジュディシーがヒザ蹴りをボディに決める。ならばとカレクカイトが右ミドルを入れ、前に出る場面が目立ってきた。左を打たれたジュディシーはヒジが届かず、ミドルのあとにパンチを纏められる。プレッシャーを強めるカレクカイトだが、組まれてボディロックで捉えられる。ヒザをつくまで崩したジュディシー。カレクカイトも持ち返して立ち上がると、離れて最後の30秒へ。

パンチの交換、首相撲でヒザとヒジの応酬、近距離でパンチを打ち合う両者。仮にUFCで行われていれば5万ドル獲得間違ないの両者の激闘は、スプリットでカレクカイトに凱歌が挙がった。

「本当の戦いを求めていたわ。チャンピオンになるには、こういう戦いを乗り越えないといけない。彼女は足を使っていたから、私は前に出続けた。リトアニアは小さな国で、まだ溝が存在しているけど、ちゃんとした指導を受けることができればチャンピオンになれる。ジムだけでなく、リトアニアを代表して戦っていることを光栄に思う」と勝者は話した。


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