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【ONE FF34】スーパーレックがロッタンに勝利、現地観戦の武尊「早く僕もここで戦いたい」

【写真】激闘を終えた瞬間のスーパーレックとロッタン。2Rにダウンを奪ったスーパーレックが判定勝利した(C)ONE

<ムエタイ 140ポンド契約/3分3R>
スーパーレック・キアトモー9(タイ)
Def.3-0
ロッタン・ジットムアンノン(タイ)

当初、この試合はロッタンの持つONEムエタイ世界フライ級王座にスーパーレックが挑戦する予定だったが、スーパーレックがフライ級の規定体重135ポンド(61.2キロ)を5ポンド(2.27キロ)オーバー。試合は140ポンド(63.5キロ)契約、3分3Rにノンタイトル戦として行われた。

スーパーレックが前蹴りと右ロー。ロッタンはプレッシャーをかけて右ヒジ、スーパーレックも右ヒジを返す。スーパーレックの蹴りをキャッチして右ストレートを打ち込むロッタン。

スーパーレックも右ヒジ、右ミドルと右ロー、ワンツーと右ローと手数を増やす。ロッタンは飛び込むような左の縦ヒジ、右ストレートと左ボディ、右ヒジ。スーパレックは左の縦ヒジで額から大流血し、ドクターチェックが入る。

再開後、スーパーレックが前に出て来るところにロッタンが右ヒジ。スーパーレックが右ストレート。ロッタンは右ヒジ、右フック。スーパーレックはガードを上げて右ローを蹴り、ロッタンは縦ヒジを合わせる。

2R、手数を増やして前に出るスーパーレック。ロッタンはヒジを合わせる。スーパーレックの左の蹴りにロッタンが左のヒジ。スーパーレックは前に出てヒザ蹴りと右ロー。スーパーレックは距離をつぶしてロッタンのボディに右ヒザ、そして右ヒジ。これでロッタンが横を向いてバランスを崩したところでレフェリーがダウンを宣告する。この判定に不服そうなロッタンは前に出てヒジを打つ。

3R、ロッタンが首相撲になると豪快に投げ捨てる。スーパーレックは右ヒジ、詰めてヒザ蹴り。ロッタンは首相撲になると右ヒジを連打、左フックを当てる。

スーパーレックは口が開いて体力的な消耗が目立つ。スーパーレックはしつこく組みついて首相撲に持ち込む。試合が終わると両者は抱擁し、握手をかわして健闘を称え合った。

判定は2Rにダウンを奪ったスーパーレックが勝利。試合後、スーパーレックは「凄くハッピーだ。でも、まずチャトリ、ファンに計量で失敗したことを詫びたい」と計量オーバーを謝罪。「この試合は勝敗でなく、過去最高の試合をしようと心掛けた。ジムに戻ってこの階級に留まるか、階級を上げるのかを決める」とマイクを締めた。

また現地観戦していた武尊も「今回の興行全体を通して生きるか死ぬかの戦いをする選手ばかりで、エネルギーをもらいました。僕もここで戦いたいと思いました」とONE参戦への想いを語った。

武尊
「複雑な気持ちといえば複雑ですけど、スーパーレック選手が強かったですね。2人の試合を見るのも現地でONEを見るのも初めてで、どんな感じなのかなと思ったんですけど、お互い気持ちがすごく強いなって。今回の興行全体を通して生きるか死ぬかの戦いをする選手ばかりで、エネルギーをもらいました。僕もここで戦いたいと思いました。感動しました。日本の大会は大会では盛り上がって、いい試合があるんですけど、それとは違う命をかけた戦いを見せてもらいました。僕がやりたい戦いはこういう戦いですね。早くここで戦いたいです」


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