【HEAT52xAngel’s FC27】副将戦&HEATフェザー級王座決定戦で倉本拓也と対戦、ユ・ジュサン「楽勝だと」
【写真】1994年1月21日、ソウル出身。チーム・ピンナックルを中心に出稽古をしているそうだ (C)MMAPLANET
19日(土)、東京都港区のニューピアホールで開催されるHEAT52xAngel’s FC27。4月の韓国での対抗戦を経て、第2弾が日本で実現する。
Text by Manabu Takashima
MMA&キック、8✖8の対抗戦の副将戦及びHEATフェザー級王座決定戦で倉本拓也と対戦するユ・ジュサンをインタビューした。ボクシングからMMAへ。大きなケガを経てプロデビュー後は1年7カ月で5連勝、その5勝目は清水俊一を判定で下したAngel’s FCフェザー級王座決定戦だった。試合前からテーピングだらけだったユ・ジュサンは、ベルトを手にしたもののヒールでヒザを負傷し、今回が王座奪取以来初の実戦となる。
夢はUFCトップファイターになることと断言するユ・ジュサンは、今回の試合に向けて余裕しか感じられなかった。
──今週末、HEATでタイトル戦が控えています。今の調子はいかがですか。
「試合の準備をしてきて、過去最高といえます」
──HEATとの対抗戦ですが、HEATの印象を教えてください。
「今ではUFCファイターのチョン・ダウン選手や、ONEのオク・レユン選手が活躍してきたこともあり、身近に感じていた団体です。ここで2つ目のベルトを巻くことができれば、自分も成長していると思えます」
──1つ目のベルトは昨年の12月に日本の清水俊一選手と対戦し、Angel’s FCのフェザー級王座を獲得しました。あの試合は足関節に苦しむ場面もありましたが、バックを取り続けてベルトを巻きました。ただヒザや足首にガッチリとテーピングがされており、試合前からケガをしていたようにも見えました。
「そうですね、まぁケガはありました。同時にずっと打撃で戦ってきたので、寝技ができるところも見せたいという気持ちだったことも事実です。それでも清水選手のヒールで、ヒザが鳴って。あのダメージは大きかったです。本音を言えば、相当に痛かった(苦笑)。ただ表情に出すと、相手チームに悟られるので我慢していました」
──では、ダメージも残ったのではないですか。
「そうですね、数カ月間はリハビリが必要でした。それでもリハビリの先生が優秀で、以前よりも調子は良い感じがしています」
──そんなユ・ジュサン選手ですが、まだまだ日本のファンは知らないことが多いです。そもそもMMAを始めた理由は何だったのでしょうか。
「中学3年生の時にボクシングを始め、プロでも試合をしました。ただ、色々あって続けることができなくなりました。それからは普通に仕事をしていたのですが、格闘スポーツに対する想いが強くてキム・ドンヒョン選手のジムに入って、プロデビューを目指していました。ただヘルニアでデビューまで時間は掛ってしまいました」
──なので2018年1月にTOP FCのアマチュアの試合に出てから、プロデビューまで3年5カ月も要したのですね。
「ハイ、2021年5月にデビューして今は5連勝中です」
──韓国には他にもプロモーションがありますが、Angel’s FCでキャリアを積もうと決めたきっかけは何だったのでしょうか。
「一番良い条件を出してくれたのはAngel’s FCでした。Angel’s FCは選手の待遇が良いプロモーションで、試合も選手の都合を優先してくれます」
──そのAngel’s FCを代表して、HEATとの対抗戦に挑みます。
「自分の意見を知ったパク・ホジュン代表がどのように思うか分からないですが、そう言う団体を背負うということを考えると、プレッシャーになってしまいます。これは常に言い聞かせていることですが、スパーリングをして収入を得る。そういう感じで試合に臨んでいます」
──では対戦相手の倉本選手の印象を教えていただけますか。
「4月の対抗戦第一弾で。ソ・ドンヒョン選手と戦った試合(※倉本が判定負け)を見ていますし、油断しないように戦う。楽勝だと思ってしまうような相手です。あまり強くはないです」
──自信たっぷりですが、倉本選手に対してどのような点でユ・ジュサン選手が勝っていると考えていますか。
「全てです。倉本選手に劣る箇所を見つけるのが、難しいです。秒殺するか、5分5Rの間ずっと底なし沼のような時間を経験してもらうのか。試合の時の気分で決めます」
──ところで、この先のキャリアはどのように青写真を描いていますか。
「最終目標はUFCのトップファイターになることです。それまで一つ一つ、ステップアップしていこうと思っています。試合毎に成長していく。それが今の目標です。UFCしか見ていないです」
──では土曜日の試合に向けて、改めて意気込みをお願いします。
「試合を見てもらえると、自分がどれだけ良い選手か理解してもらえると思います。それだけです」
■視聴方法(予定)
8月20日
午後3時分~ TIGET LIVE
■ HEAT52 x Angels FC27対戦カード
<キック・ミドル級/3分5R>
アビラル・ヒマラヤン・チーター(ネパール)
ヤン・チャンウォン(韓国)
<HEATフェザー級王座決定戦/5分5R>
倉本拓也(日本)
ユ・ジュサン(韓国)
<バンタム級/5分3R>
堀友彦(日本)
ソン・ヒョンジョン(韓国)
<ミドル級/5分3R>
三上ヘンリー大智(日本)
チョン·ホチョル(韓国)
<キック・ライト級/3分3R>
ユウト・ヌンポンテープ(日本)
パク·ジョンジュン(韓国)
<ウェルター級/5分3R>
大道翔貴(日本)
チャン・ユンソン(韓国)
<ライト級/5分3R>
平山学(日本)
ソン・ミン(韓国)
<フライ級/5分3R>
AXEL RYOTA(日本)
チョ·ジュンゴン(韓国)
<ムエタイ64キロ/3分3R>
ペットサムイ・シムラ(タイ)
シン·ドンヒョン(韓国)
<キック57.5キロ契約/3分3R>
一仁(日本)
ウォームONE LINK(タイ)
<フェザー級/5分3R>
今井舜也(日本)
菊川功武(日本)
<フェザー級/5分3R>
サイヤドガディー坂井(日本)
萩原悠人(日本)