【DEEP x NARIAGARI】計量終了 北岡悟の所作に見える矜持。頭突き関して、敢えてこちら側の意見を──
【写真】いつもと変わらず、それが北岡のプライド(C)MMAPLANET
明日23日(日)に東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP vs NARIAGARIの計量が、22日(土)に渋谷区のスマートニュース渋谷オフィス2Fで行われた。
6月16日の会見時に「自分がMMAをやることが大切。いつも通りゴロゴロ抱き合います」という発言をしていた北岡は、まさに計量台の上でもルーティンのように左手の先をショーツに差しいれ、コメントも「頑張ります」の一言のみ。
自身が戦ってきたフィールドとNARIAGARI勢とは違うという自負を──そのいつも通りの所作で見せていた。
あえてこちら側という表現を使うと、「プロだ。アマだ、関係ない」と言いって互いに違いを強調しつつも、こちら側のファイターにもDEEPの計量時には、見せないような言動を取るケースも見られた。そこは完全にNARIAGARIのペースにはまっているといえるだろう。
DEEP✖NARIAGARIの大将戦で朝太と対戦する赤沢幸典は、「やっぱりおめめが可愛い。赤ちゃんハイハイしますよ。明日は」と赤ん坊の人形を持って挑発されても、「じいちゃん、ハイハイさせようかと思います」と良い具合に反応していた。
そんななか、NARIAGARIの一戦としてキックマッチでハルゴングと対戦する豊樹が、フェイスオフで思い切り頭突きを見舞い、互いの額がぶつかると嫌な音が計量会場に響き渡るということがあった。
トラッシュトーク、胸を合わせる。相手の胸を押しのける。メンチの切り合い。あるいは額をつけあう。それらの行為は試合を盛り上げるために──好き嫌いはあっても、MMAやプロ格闘技に付随しており許容範囲ともいえる。
しかし、こちら側から見るとのあの頭突きはやりすぎ──試合の前日に、戦う身をアクシデントでなくインシデントで傷つける行為は言語道断だ。
気になるのは、本気であそこまでぶつけるつもりだったのか。あるいは、そこまでのやるつもりはなくて、勢よくぶつけてしまったのか。いずれにせよ鼻や目尻を狙ったわけではなく、対戦相手を傷つけようという気はなかったに違いない。あくまでも、明日の試合を盛り上げるための行為。ならば、やはりやり過ぎだ。翌日にルールある試合を戦い、普段の練習の成果を発揮して勝利を目指すのであれば、前日に相手を攻撃するのは業務上過失、お互いの合意なく仕掛けたのであれば傷害事件だ。
その体躯を見れば、明日のためにしんどい想いをして、強さを追求してきたのはNARIAGARI勢もDEEP勢も変わりない。実際、第2試合のキックでレイヤと戦う来希が、対戦相手の体重オーバーを猛烈に非難している(再計量でレイヤはパス)。それだけ体重を落とすことにも懸命に取り組んでいるのだから、心身ともにエネルギーは明日まで貯めるべき。
そして、「こういうものだから」とあの頭突きがまかり通るのであれば、こちら側とはジャンルの違うもの。ジャンルが違うモノが交わるのであれば、どちらかの土俵に上がるべきで中間地点の交差は、アンバランスで危ういと言わざるを得ない。
なお計量後に佐伯繁代表と皇治の両者が明日に向けての意気込みを語り、「負けた方が頭を丸める」という段になると、皇治は自身でなくスタッフ、挙句の果てに「ずっとお世話になっている熊久保さんに丸めてもらいます」と発言。ゴング格闘技、熊久保英幸記者の稲刈りが終わった後の稲穂まで刈り取ろうという発言に会場は笑いに包まれた。
■視聴方法(予定)
7月23日(日・日本時間)
午後2時45分~SmartNews
■ DEEP vs NARIAGARI計量結果
<エキシビション/6分1R>
皇治&住村竜市朗:──キロ
青木真也&竹浦正起:──キロ
<エキシビション/2分2R>
城戸康裕:──キロ
平山迅:──キロ