【DEEP114】イベント終了後の共同取材で、松嶋こよみが話していたこと「フックでなく、背中を使った突き」
2日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されたDEEP114 IMPACTで劉獅を1分54秒でKOした松嶋こよみ。
大会終了後の共同取材の場で、最後のサッカーボールキックに関して他媒体の記者から質問があり、「相手が無理だろうと思ったので追撃に行こうと思わなかったのですが、レフェリーが止めてくれなかったので蹴らないといけないのかと思って。ちゃんと区切ってから蹴ったので良いかなという感じです」と松嶋は返答した。
その一言から続いた松嶋とMMAPLANETの問答をお届けしたい。
──レフェリー批判を導くような質問がありましたが(笑)。
「アハハハ。あれ、どうなんですかね。止めないのか?」
──審判団の1人に話を聞きました。その人の個人的な見解としては「勝敗を司る立場としては、あの状況ではなかなか止めづらいです。選手を守ることもレフェリーの役割なので、松嶋選手がサッカーボールキックの大勢に入れば止めるべきかと思います。そこで止めても劉獅選手陣営から抗議はされないかと思います」とのことでした。
「あぁ、なるほど。そうですね」
──最後の蹴りはチョコッと当てた感じですか。
「いや、結構当たってしまいました」
──それでも一発で止めて欲しかったというのはありますか。
「えっ? 2発蹴っていました?」──ハイ。いえば3発目も蹴りそうな空気でした。そのままヒザまで出して、反則負けになるかと。
「やりかねないですけど(笑)、そこだけはちょっと……」
──しっかり、ひと呼吸を置いて改めてサッカーボールキックを複数回蹴る。個人的に試合中に求めていた、人でなしの部分が出たと思いました(笑)。
「勝った人間に、そんなこと言いますか(笑)。でも、ああは言ったけど、それこそ劉獅選手が受けてくれて、この試合ができたので。『ありがとう』と本人には伝えました。だから、最後はちょっと可哀そうなことをしてしまいました」
──冷静に喧嘩ができたということではないでしょうか。
「そうですね。5分3R使って色々と試しつつ相手を効かせていこうと思っていたので、本当は1Rで終わらせるつもりもなかったです。正直、アレで倒れるか……。入った時は『まぁ、倒れるな』という感じで入ったのですが、もうちょっと色々とやりたかったという部分はあります」
──そのフィニッシュになったパンチですが……。左に体を傾けながら、腰を捻る反動で得る力を使って打つというのではないパンチでした。
「そこは前から変わっていないと思います。背中を使って打つイメージを持って、フックでなく──それこそストレートのなかで回転のある打ち方で」
──記者がフックと書くと「フックじゃないっ!!」と岩﨑達也氏が、声高に指摘するパンチですね。
「ハイ(笑)。ストレート──突き。突き、です。あれは突きだと思います。ヒジが膨らむというか、そういう軌道で打っている真っ直ぐの突きです。変わらずにやってきていることが出ました」
──他の色々と試したいというのは、あの突きで倒れない選手と戦っていく準備をしているということだと思います。そうなると次ですか。
「ちょっと色々と考えて……これでRoad to UFCに引っ掛かると言ったら、多分引っ掛からないと思うし。ちゃんと色々と考えて、色々と固めつつ動いていかないといけないなと思ってやります」
──まずは勝利の美酒を味わっていただければと。
「今日と明日ぐらいはそうします(笑)」