【UFC FPI04】うん? Fastest Escape?? ハイサム・リダは延長ラウンドで、ヒョードル・ニコロフに下る
<無差別級T1回戦/8分1R>
ヒョードル・ニコロフ(ロシア)
Def.OT by Fastest Escape
ハイサム・リダ(ガーナ)
サンクトペテルブルクの10thPlanetグラップラー=ニコロフとハイサム、立ちレスが続き30秒を前にしてニコロフがフライングシザースを狙う。外したハイサムは、下になったニコロフから即パスを決める。ニコロフは足を戻し、ハイサムがスタンドに戻る。ここでハイサムはジャンピンガードから下を選択し、クローズドガードを取る。オープンになると、すかさずハイサムは立ち上がった。ニコロフはジャンピンガードをすかされ、スタンドが続く。
残り20秒でゲットダウン発令の声が掛り、ハイサムが引き込む。ニコロフの右を足を狙い、足を抜きに掛かったところでスイープを決めたハイサムだが場外近くということで、なぜかスタンド&中央で再開された。組手争いが続き、ついにゲットダウンに。コイントスでハイサムがバタフライガードを選択する。
すぐにクローズドからヒップスロー、ハイサムがマウントを取るもニコロフが腰を押して足を戻す。ニーシールズのニコロフはリバースデラとのコンビネーションで下からコントロールへ──ハイサムは立ち上がった。残り1分を切り、ハイサムが引き込み右足を狙う。片ヒザでしっかりポスチャーを取るニコロフ──もう両者はOTを考えた試合運びに変わった。
先行ハイサムはスパイダーウェブも13秒でエスケープを許した。ニコロフもスパイダーウエブを選び、ハイサムが腕を抜いたがタイムモニターが働いておらず、時間は不明だった。セカンドタームでは、ニコロフは28秒で腕を抜く。後攻ニコロフもスパイダーウェブを選び、ハイサムは5秒でエスケープした。
サードターム、ここもタイム表示はなく素早くニコロフが防ぎ、最後はタップ狙いでニコロフはシートベルトを選択。1分40秒で胸をエスケープしたハイサムだったが、ファーステスト・エスケープで初戦敗退となった。
一本同士なら、極めるまでの時間が短かった選手。片方がタップを奪ったなら、タップを取った選手。互いに一本を許さなかった場合は、合計エスケープタイムが短い選手──が勝利となるという認識だったが、タイム表示とタイムコールがないなかでFastest Escapeというコール──これは、エスケープをしたなかで最短時間だった1つのタームで判断されたのか、ハイサムも敗北に怪訝な表情を浮かべた。
ターム毎にエスケープタイムの表示がなく、コールもない。勝敗の流れが分らないまま漫然としたウィナーコールだったが、ハイサムは初戦敗退という結果に終わった。