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【Impact FC】デイリー、アカーシオとのタフマッチ制す

2010.07.18

■ウェルター級/5分3R
ポール・デイリー(英国)
Def.3R1分15秒/TKO
ダニエル・アカーシオ(ブラジル)

両者打撃のタイミングを計る慎重な立ち上がりの中、デイリーが右ローを放っていく。アカーシオは距離を詰めてケージにデイリーを追い込むが、顔面にエルボーを受ける。それでも距離を離さず、組んだままヒザを突き上げるなど、ねちっこい展開を見せた。

デイリーは態勢を入れ換え、ここでも強烈なエルボーをアカーシオの顔面に放っていく。続けて左のヒザでボディを蹴り上げると、アカーシオは腰から崩れ落ちる。何とかクローズドガードの態勢を取ったアカーシオだが、デイリーは立ち上がってスタンドの打撃戦を要求する。右から左をヒットさせたデイリーに、アカーシオはここで起死回生のテイクダウンへ。


デイリーは立ち上がり、アカーシオを金網に抑えつけるも、ヒザをボディに受ける。ここで放たれたデイリーの左ハイは空振りに。残り10秒ながらアカーシオのグローブから紐がはみ出したため、試合は一旦中断する。再開後、両者がケージ中央で向き合ったところで初回が終わった。

2R、バックブローを放つデイリー。この試みは未遂に終わったが、強烈な右ローから左ヒザをアカーシオの顔面に突き上げる。その蹴り足を掴んだアカーシオは、引き込むようにグラウンド戦へ持ち込みヒールフックを仕掛ける。体を捩じり足を引き抜いたデイリーは、思い切り鉄槌を落とす。

アカーシオは執拗に足関節を仕掛けたが、これも防いだデイリーは距離をとって対戦相手が立ち上がるのを待つ。スタンドに戻り、鋭い打撃の脅威にさらされながら、蹴り足を掴んでグラウンドでトップを奪取したアカーシオ。続けて鉄槌を落とすと、その粘り強さのせいか、デイリーの表情は疲労の色が濃くなる。残り5秒で、デイリーが強引な三角を仕掛けるなど、適正な判断ができないような攻めを見せ、試合は最終ラウンドへ。

いきなり左右のパンチをヒットさせたデイリー、アカーシオがテイクダウン狙いから引き込むと、勝負時と見たのかパウンドを落とし、寝技に付き合う。直後にデイリーが思い切り左のエルボーを振り落とすと、この一撃でアカーシオは右目尻をカット。一瞬にして、顔面が真っ赤に染まると、口頭で試合続行不可能をレフェリーに伝え、デイリーがTKO勝利でタフファイトを制した。

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