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【The Okinawa Shooto08】ザ・タイガー石井、旭那拳から3度ダウンを奪い──12年振りの修斗で激勝

<54キロ契約/5分3R>
ザ・タイガー石井(日本)
Def.2-0:30-27.29-27.28-28
旭那拳(日本)

前蹴りを顔に入れた石井が、直後に右でダウンを奪う。直ぐに立ち上がった旭那は左から右を打ち、スイッチを織り交ぜる。クリンチから離れ、ローを蹴り合った両者。左を伸ばした旭那に対し、石井が組む。残り3分で間合いを取り直すと、石井が右ロー。パンチを出すと組むという展開のなかで、打撃の間合いになって旭那が左を当てる。石井は右を返し、クリンチへ。右を打った旭那は離れて、ショートのコンビを打っていった。

石井は右ローを連続し、左ハイへ。ブロックした旭那が右から左、首相撲でヒザを顔に突き上げる。ボディロックで押し込んだ石井もヒザを見せ、初回が終わった。

2R、右前蹴りを入れた旭那に対し、石井が右ロー。すぐにクリンチの展開となり、石井がケージに押し込む。ヒザを入れて離れた旭那は蹴りを掴んでパンチも、石井も近い距離での打撃戦に応じる。間合いを取り直した旭那に右ローを蹴る石井は、ヒザを受けながらテイクダウンを決めると、立ち上がった旭那に右を当ててダウンを取る。

ここもすぐに立った旭那だが、いきなりの奥手のパンチが石井の距離になってしまい、またも右を被弾して腰から崩れる。パウンドでなくアームロック狙いの石井は、ここでリバーサルを許しバックを許す。頭を抱える石井に対し、旭那は袈裟固めに捕えられると足をフックして頭を抜く。バックグラブで襷も旭那は、石井の後方へのパンチに苦しそうな表情を浮かべる。上を選択し、マウントを取った旭那が右の鉄槌を落として挽回もポイント的には追い込まれた。

最終回、旭那はインローからワンツー、組んでケージへ押し込む。石井は体を入れ替えて離れ、左フックにクリンチして崩す。蹴りを踏み止まった石井は、立ち上がった旭那をクリンチに捕えてケージに押し込む。回って離れた旭那が右を当て首相撲へ。石井はダブルレッグから、自ら後方に倒れ込み上を取りに行く。

すぐにスタンドに戻った両者、旭那が右をヒットさせる。残り2分を切り、ケージに押し込まれた石が頭を抱えてヒザを見せる。間合いを取り直しパンチを纏める旭那がヒザ蹴りを決める。下がった石井に続けてヒザを入れるが、石井はダブルを仕掛ける。疲れた石井が、絶妙のクリンチワークで時間の経過を待つ。

首を取って崩し、左エルボーを入れた石井はタイムアップと同時に両手を大きく広げガッツポーズを続けた。結果、28-28をつけたジャッジもいたが2-0で石井が勝利。

「ザ・タイガー石井、12年振りに修斗に帰って来たぜ。先月もタイルマッチ5分5Rをやって、ベルトを獲られてしまって。ホントはベルトを持って来たかったんだけど。今日は先月の5分5Rのダメージもあってきつい中、旭那選手、2位の強い選手に勝ててね。良かったです。僕はどこの団体も来るものは拒みません。また機会あれば修斗、沖縄に来たいので。また呼んでくれたら、嬉しいです。沖縄の人、アウェイだからヒール的な扱いかと思ったら意外と温かくて嬉しかったです。ザ・タイガー石井、忘れないでください」とマイクで話した。


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