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【ONE FN07】リネケルのフルパワーを受け、見切り、いなしてジャブ&ヒザでアンドラジがバンタム級王者に

<ONE世界バンタム級(※65.8キロ)王座決定戦/5分5R>
ファブリシオ・アンドラジ(ブラジル)
Def.4R5分00秒 by TKO
ジョン・リネケル(ブラジル)

ルンピニー初のMMA世界戦はブラジル人対決、リネケル×アンドラジだ。すぐに距離を詰めるリネケルがボディフック、そこにアンドラジがヒザを合わせていく。リネケルはヒザ蹴りをキャッチしてテイクダウン、バックに回る。立たれても後方への投げでテイクダウンを取るリネケルが、胸を合わせたアンドラジにダブルレッグ。立ち上がったところでボディにパンチを集中させる。

コーナーに詰まっていたアンドラジはフックで、腰が落ちるシーンもあったがヒザを見せて逃れ、右ローに右を合わせる。アンドラジは左ミドル、リネケルは右フックから組んでテイクダウン&ボディロックで殴っていく。首相撲にも左フックを打っていくリネケル、アンドラジがジャブを繰り出す。右オーバーハンドを空振りしたリネケルに、アンドラジがワンツー、カーフ、そして前蹴りが極まる。リネケルの左フックに、左ヒザをボディに突き刺したアンドラジ。リネケルはヒザを貰っても前に出る。右ヒザから、左ヒザを突き上げるアンドラジはフックのリネケルに右カーフを蹴る。

リネケルの右カーフ、アンドラジがボディを返す。ボディから顔面のリネケルが、ワンツーで右を打ち抜かれ動きが止まる。さらに左を入れ、パンチをまとめたアンドラジが最後にヒザを繰り出し──ダメージを与えたうえで、スコア的にも試合をリードした。

2R、直ぐに距離をつめたリネケルのフックがヒット、アンドラジがヒザで何とか距離をつくる。ダブルレッグを切ったアンドラジは、カーフを連続で蹴られるがジャブを伸ばす。アンドラジのジャブ&カーフが入り、リネケルはフックから組んでボディロックへ。アンドラジはウィザーで耐えようとしたが、前方に崩され右のパンチを連打される。

胸を合わせて離れたアンドラジは、右ロー。フックを振るうリネケルだが、疲れたか動きが落ちる。それでもローを繰り出すリネケルにジャブを当てるアンドラジは、攻め急がずジャブ&ストレートで攻撃を組み立てていく。アンドラジはダブルを切っって離れると、右三日月、左ジャブ、そして右ヒザを繰り出す。リネケルも左ジャブを振るうが、ワンツーを受けて下がる。腹を守って回るリネケルは、ジャブで前進を阻まれる。パンチの威力も落ちたリネケル、切れ&スピードも陰りが見える。

3R、直ぐにワンツーフック&カーフのリネケルに対し、アンドラジはジャブを伸ばし右エルボーを狙う。リネケルもジャブを当て、ボディフックを打ち込む。足を使うアンドラジは、ジャブを見せてヒザ狙いか。とにかく前に出るリネケルはボディを2発打つが、威力がやはり落ちているか。と、ダブルレッグをスプロールしたアンドラジにフックを当てる。

アンドラジがワンツー、左ジャブ、リネケルの拳の距離に入っていく。ジャブを当て、右カーフのアンドラジはリネケルのカーフはチェックする。ジャブの差し合いから前に出たリネケル、アンドラジはここでヒザを狙う。圧を掛け、パンチを見切ろうとするアンドラジは、パンチを受けても左ジャブを返し、フックをブロックする。右のカウンターを入れたアンドラジに対し、リネケルはそれでも右を振るいダブルレッグへ。スプロールされ、体が伸びたリネケルがガードを取ってラウンドをラウンドが終わった。

4R、アンドラジがジャブを連続で見せるが、リネケルの右オーバーハンドが頭に入りバランスを崩す。ここで攻撃を纏められないリネケルは、やはりスタミナが厳しくなっているようだ。ジャブを続けるアンドラジは、左ヒザをボディに突き刺しパンチを纏める。さらに左ストレートを受けたリネケルが左を打ち返す。左フックへのヒザが急所に入り、リネケルがブレイクを要求する。すぐに試合は再開され、リネケルが組みに行くがヒザを貰って離れる。アンドラジは左ミドル、右ジャブ、そしてシングルを切る。

ロングフックに左ヒザを受けたリネケルの動きが止まる。アンドラジは左ミドル、テンカオ、左ストレート、さらに左フックと猛攻を仕掛ける。足がふらつくリネケルは、右ジャブから左フックを襞しコーナーにつまる。アンドレジはここで左アッパーと容赦なく攻め続けた。

最終回──と思いきや、インターバル中にリネケルは試合続行不可能を伝える。ベルトを肩にかけ涙の新チャンピオンは「このベルトの意味は、言葉にできない。長い旅だった。ここで世界チャンピオンになる夢を追い続けてきた。チャンピオンになれば人生が変わる。家族も信じてくれた。なんて言えば良いのか……。次? スティーブン・ローマンが来るなら戦うよ。リネケルは前に出てきた、でも全て懸けて戦いベルトは僕の手にある。人生で最高の瞬間、凄く幸せだ」と話した。


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