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【UFC284】高いMMA IQ。急所蹴り、頭突きにも急がず慌てず。クリバオがジャブを効かせRNCで一本勝ち

<フェザー級/5分3R>
ジョシュア・クリバオ(豪州)
Def.2R2分02秒by RNC
メルシック・バダザリアン(アルメニア)

右ローを蹴ったバダザリアンが、距離を詰める。クリバオは左回りから右ハイ。かわしたバダザリアンに対し、クリバオが左ローを続ける。スイッチしたクリバオはローを蹴られて、オーソに戻す。予想よりも慎重なバダザリアン、クリバオは待ちでなく自ら動く。バダザリアンが左ミドルを決め、クリバオは前蹴りを繰り出す。ローに左を合わせたバダザリアンが右ロー、クリバオが左ローを入れる。サウスポーから左のローを蹴るクリバオが、右オーバーハンドで前に出る。

バダザリアンのカーフをチェックするクリバオは、打撃戦のなかで組みの機会を伺っているか。バダザリアンは強烈な勢いの左ミドルを繰り出し、クリバオも迂闊に近づけない。構えを小刻みに変えるクリオバだが、左オーバーハンドを被弾しそうになる。さらに右ボディストレートを伸ばしたバダザリアンのスピニングバックキックが、右の蹴りを狙ったクリバオの急所に当たる。正座して苦悶の表情のクリバオが1分前に立ち上がる。2分のインターバル後に試合は再開、バダザリアンが派手な回転系の動きを見せるが、10秒では動きはなかった。

インターバル中に急所の痛みを訴えるクリバオに、パースのファンは大声援を送り2Rが開始。バダザリアンはカカト落としから左ハイを見せ、右ジャブを伸ばす。回転数を上げたようなバダザリアン、クリバオの組みに頭が当たる。レフェリーは続行を命じたが、ここは一度止めるべきだろう。

急所蹴りと頭突きで、クリバオの質量が落ちたか。にもかかわらず左ローに左ジャブを当てたクリバオは、バランスを乱したバダザリアンから瞬時にしてバックを奪い、まずはRNCをセット。そこから両足をフックして。RNCを極めた。快勝のクリバオは「急所蹴り、ホントにきつかった。なんか、上がったみたいで(笑)。UFCが戻ってきた。夢が実現したよ。皆、愛している」と話した。


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