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【UFC172】JJ、テイシェイラ戦でリーチ差を有効活用できるか?!

Teixeira vs Jones

【写真】7度目の防衛戦を迎えるジョン・ジョーンズ。チャック・リデル譲りのポーズを取るグローバー・テイシェイラの豪腕を捌くことができるか (C)MMAPLANET

26日(土・現地時間)、メリーランド州ボルチモアのボルチモア・アリーナで開催されるUFC172「Jones vs Teixeira」。メインはジョン・ジョーンズにグローバー・テイシェイラが挑戦するUFC世界ライトヘビー級選手権試合だ。

MMAの完成形、あるいはMMAの未来といわれるJJが、UFC世界ライトヘビー級王座を獲得したのは2011年3月のこと。以来、3年間の政権期間中に6度の王座防衛を果たしている。昨年、アンデウソン・シウバが世界ミドル級王座を失い、GSPが世界ウェルター級王座を返上し、長期政権が陥落している。2人のレジェンドと違い26歳という若さを誇るJJも、9月のアレクサンダー・グスタフソン戦で、初めて明確に劣勢といえるラウンドを経験した。

リーチを生かした打撃の牽制から、テイクダウンという鉄板の戦い方を1Rに崩され、逆にテイクダウンを奪われた。遠い距離とともに近距離でのボクシング戦でもグスタフソンに後れを取り、王座陥落が頭によぎった大苦戦をスピニングバックフィストから形勢逆転し、辛くも判定勝ちしている。とはいっても、この一戦によりJJの力が落ちたかというと、それは『否』だ。JJは基本に忠実な技術と、派手な動きを融合させ、圧倒的な強さを見せてきたが、その背景には長身、そしてリーチの長さという体格的なアドバンテージが存在することを見逃してはならない。

高度に進化し続けるMMAにあって、間合いは絶対。自分の距離、タイミングで戦うアドバンテージをグスタフソン戦まで、JJは常に持ち続けてきた。そのアドバンテージを失った状態で初めて戦ったのが、先のグスタフソンだった。つまり、今回のテイシェイラ戦はテクニックや肉体面では、グスタフソン戦以前と同じ状態に戻ることができる。公式発表によると、JJは身長で5センチ、リーチでは22センチもテイシェイラを上回っている。ここに蹴りという要素が加われると、JJが制空権を握ることは難くない。

強烈なパンチ力を誇るテイシェイラは、オーソドックスだが左も強く、ストレート、ややオーバーハンド気味のパンチ、そしてアッパーと多種多様な右を持っている。その全てのパンチがKOパワーを秘めているといっても過言でないテイシェイラが、JJを相手に如何に自らの距離で戦うことができるのか。そこが勝負の鍵を握ってくる。

肉体的なアドバンテージを持つことで、自らの技術が生かしやすい状況にあるJJに対し、テイシェイラにはまず自分の力を発揮するための作業が必要となってくる。そこで気になるのが、グスタフソン戦で初めて苦戦を経験したことで、JJの思考に何か変化が起きていないかということだ。

何をやっても、自分の好きなように戦えていたのが、あの試合によってJJがより慎重になり、その気持ちが手数の少なさという面で反映してしまうと、彼の持つアドバンテージはなくなってしまう。テイシェイラもより簡単に、踏み込んで中間距離で思い切り拳を振るうことできる。JJに変化がなくても、試合開始直後から踏み込んで自分の距離を作ることができれば、JJの変化に関係なく自らのペースで試合を進めることができるようになる。

JJの長いリーチを無力化するための接近戦、リーチの長さは劣っても、フィジカルの強さで遅れを取らないテイシェイラだけに、出入りを多くし、パンチの圧力を掛けることができれば……。JJはグスタフソン戦以上にタフな戦いを強いられる可能性も十分にある。

■ UFC172対戦カード

<UFC世界ライトヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者] ジョン・ジョーンズ(米国)
[挑戦者] グローバー・テイシェイラ(ブラジル/2位)

<ライトヘビー級/5分3R>
フィル・デイビス(米国/4位)
アンソニー・ジョンソン(米国/14位)

<ミドル級/5分3R>
ルーク・ロックホールド(米国/5位)
ティム・ボッシュ(米国/13位)

<ライト級/5分3R>
ジム・ミラー(米国/9位)
ヤンシー・メデイロス(米国)

<フェザー級/5分3R>
マックス・ホロウェイ(米国)
アンドレ・フィーリ(米国)

<フライ級/5分3R>
ジョセフ・ベナビデス(米国/2位)
ティム・エリオット(米国/8位)

<ライト級/5分3R>
五味隆典(日本)
アイザック・ヴァリフラッグ(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
ジェサミン・デューク(米国/14位)
ベチ・コヘイア(ブラジル/12位)

<ライト級/5分3R>
ダニー・カスティーリョ(米国)
チャーリー・ブレネマン(米国)

<バンタム級/5分3R>
クリス・ビール(米国)
パトリック・ウィリアムス(米国)

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