【UFC174】田中路教デビュー大会のメインは世界フライ級戦に
【写真】UFC世界フライ級選手権試合、ローリー×ウッドリー、田中のデビュー戦にストラッサーの出場。見所が多いUFC174=バンクーバー大会だ(C)GONGKAKUTOGI & MMAPLANET
6月14日(土・現地時間)、カナダはブリティッシュコロンビア州バンクーバーのロジャース・アリーナで開催されるUFC174。日本からストラッサー起一、そしてオクタゴン初陣を迎える田中路教が出場する同大会のメインが、UFC世界フライ級選手権試合デメトリウス・ジョンソン×アリ・バガウティノフ戦に決まった。
ご存じのようにDJはマット・ヒューム率いるAMCパンクレーション所属。ワシントン湖を挟み、シアトルの対岸にあるベルビューからバンクーバーまでは車で2時間半ほどの道のりでしかない。いわば準ホームでDJは4度目の王座防衛戦を行うこととなる。そのスピードを武器にテイクダウンと打撃が融合したMMAで一昨年9月にベルトを腰に巻くと、昨年1月にはジョン・ドッドソンを判定で破り初防衛に成功。そしてジョン・モラガ、ジェセフ・ベネビデスを相手に一本&KO勝ちを続け、DJは早くも絶対王者化の兆しを見せている。
チャレンジャーのバガウティノフは、MMAキャリア13勝2敗。UFCは昨年9月に初出場となり、3連勝で王座挑戦権を獲得した。体重オーバーの常連ながら、フライ級を超越したパンチ力の持ち主であるジョン・リネケルを今年の1月に破った試合でも強烈な左右のフックと、絶妙なタイミングでテイクダウンを決めている。
どちらかというと足を止めた接近戦での打ち合いを得意とし、意識を打撃に集中させてテイクダウンを狙うバガウティノフだけに、打ち終わりに移動するDJとしては十分にスピードで撹乱できる相手となりそうだ。PXCバンタム級王者からUFCデビューを果たす田中は、際のエルボーが切れるローラン・デロームと、不完全燃焼に終わった1月の初陣を経てカナダに乗り込むストラッサーは、潜りからの攻撃も多彩なオリジナルTUFブラジル・ファイターのダニエル・サラフィアンと対戦となっている。
さらにウェルター級ではBC州出身のローリー・マクドナルドが、タイロン・ウッドリーとタイトル・コンテンダー決定戦に挑む試合もマッチメイクされており、バンクーバー大会はPPVイベントらしい濃密なカードが出揃いそうだ。