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【RFC Korea】+3キロ=クォン・アソルの一本勝ち。その価値は?!

<ライト級/5分3R>
クォン・アソル(韓国)
Def.3R2分47秒by RNC
ジョバンニ・ジニス(ブラジル)

クォン・アソルの体重オーバーで、当日の体重リカバリーは78キロを上限とし、ラウンドごとにマイナス2Pという条件(加えてファイトマネーがジニスに支払われる)で、成立したメインイベント。

慎重に間合いを計る両者、1分間が過ぎても互いに手を出さない。レフェリーのアクションの声にやや距離が詰まったものの、さらに1分間攻撃がない。左右に動くクォン・アソル、間合いを取り直すジニス。残り2分20秒となり、レフェリーが両者に注意を与える。直後に右ストレートを放ったクォン・アソルに対し、ジニスは左ローを繰り出す。クォン・アソルの前進に対し、ジニスは右フックを合わせようとする。再び、音無しの構えとなった両者。残り1分をとなり右オーバークロスからクォン・アソルが組みに行くも、ジニスが逆にケージに押し込む。

小外刈りを支え釣り込み足のように返したクォン・アソルがトップへ。パスに成功したクォン・アソルだが、同時にジニスがテッポウで返しスタンドへ。組んだ状態でパンチをジニスが連打したところで初回が終了した。イーブンでもポイントで圧倒的に優位に立つジニスは、積極的に攻める必要はないといったところか。

2R、勝利はKOか一本しかないクォン・アソルだが、慎重な姿勢を崩さない。クォン・アソルが左ミドルを捌かれ、直後の右ストレートも空振りに。それでも前蹴りをボディに入れ、パンチの打ち合いに持ち込む。右ストレートからヒザを受けたジニスが組んでから引き込むようにガードへ。ハーフからパンチを落すクォン・アソル、ジニスはハーフから防御に徹する。勢いのある右のパウンドをクォン・アソルが落す。上体を起こして、パンチを見舞っていくクォン・アソル。ジニスは鼻血を流して、パンチを連続で被弾する。起き上がって左右のパンチ、足を捌いてマウントを狙ったクォン・アソルに対し、ジニスが体を捩じって立ち上がる。そのジニスがケージにクォン・アソルを押し込み、テイクダウンを狙ったところで2Rが終了。1P取った形のクォン・アソルだが、実際には1P広げられる2Rとなった。

最終回、ケージ際にジニスを追い込んだクォン・アソルが右を放つも、逆に右フックを顔面に打ち込まれる。飛びこむクォン・アソル、ジニスは右アッパーを狙う。左フック、左ボディを繰り出すジニスに対し、クォン・アソルは前蹴りから左ミドル。フックが交錯すると、ジニスが組みからガードへ。クォン・アソルのパンチを受けて体が伸びるジニスは、懸命に組みつきに行くもRNCからバックを取られる。動きが止まったジニス、レフェリーが試合を止め、クォン・アソルの一本勝ちが決まった。

体重をしっかりと落としていれば、十分に称えられるクォン・アソルの一本勝ちだが、3キロ・オーバーのファイターの一本勝ちは、どのように価値観を見出せば良いのか。安堵の笑顔を浮かべるクォン・アソルを見てなお、手放しで褒めることは決してできない勝利と断言できる。

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