【WSOF09】岡見勇信 「ここからです。8月を楽しみにしてほしい」
【写真】試合後、勝利者コールを受けるまでの長いコマーシャルタイムに、ご覧のような表情を見せていた岡見勇信(C)MMAPLANET
29日(土・現地間)、WSOF09「Carl vs Palhares」でヴェトロザル・ザヴォフを2R4分46秒、肩固めで下した岡見勇信。試合後の会見では、レイ・セフォー代表が8月2日の日本大会でミドル級タイトル戦への出場を明言した。
会見直後に仕切り直しの一戦を終えたばかりの岡見をキャッチ、現在の心境を尋ねた。
──見事な一本勝ち、おめでとうございます。
「ありがとうございます」
──記者会見を終え、今の率直な気持ちを教えてください。
「もちろん嬉しいですし、ホッとしています」
──嬉しいとホッとした、どちらが大きいですか。
「ホッとしたかなぁ……(苦笑)。もっと、自分のやりたいことを出したかったのですが、まぁ……しっかりとフィニッシュできて勝てたので良かったです」
──岡見選手がやりたかったこととは?
「最初はもっと打撃の展開を作っていこうと思っていたんです。サヴォフと対峙して、まずリーチが思ったよりありました。そして次に組んだ時に、組技の力も分かったので、テイクダウンから攻めようとシフトしたんですが、もう少し打撃も出したかったですね」
──テイクダウンからマウントまでは容易に奪うことができたかのように見えたのですが、そこから少し手間取りました。
「力もあったし、バネがありましたね。ブリッジとかで返されると面倒な展開になるので、しっかりとキープしつつダメージを与えようと思ったのですが、なかなかパンチが当たらなかったです。バネが厄介でした」
──マウントに拘っていたようですが、ハーフからパウンドを落して削ろうという選択はなかったですか。
「ハーフから殴っても良かったのですが、マウントを取った方が体力を削れると判断したんです。相手が疲れてきていたのも分かったし、ブリッジも途中からは慣れてきたので。だから、2Rもプレッシャーを掛けてマウントから攻めようと決めました」
──次は8月2日に日本でタイトル戦を組みたい意向であることをレイ・セフォー代表が口にしました。
「そうなれば良いですね。でも、まだまだ足りないところがたくさんあるので、この試合で感じたことを8月の日本でぶつけたいです。タイトルを取ります」
──その課題とは?
「リーチのある相手にどれだけ距離を縮めていくのか。試合開始直後はちょっと打撃に頭が行き過ぎていたので、組みも考慮して戦ったら、もっと違う展開……、距離とかも違っていたかもしれないと思います。本当に良い経験になりました」
──一本勝ちという結果については、どのように感じていますか。
「そこはホッとしています。判定勝ちは嫌だったので。ちゃんとフィニッシュできたのは久しぶりなんですが、良かったです」
──肩固めというフィニッシュに関しては?
「実はこれまで唯一の一本勝ちしたブライアン・フォスター戦も肩固めだったんです(※2005年3月12日)。だから、9年振りですね(笑)」
──インターバル中、少し疲れていたようにも見えました。
「いえ、疲れてはなかったです。ただ、ちょっと緊張しすぎていたというのはあります」
──試合、そして会見後のお疲れのなか、ありがとうございました。WSOF初戦で一本勝ち、改めておめでとうございます。
「ありがとうございます。再スタートをしっかりと切れたので……ここからです。気合を入れるので、ファンの皆さんに8月を楽しみにしてほしいです」