【UFC280】終始パンチでグラつかせる両者、TDを奪うも抑え込みきれないヤンにオマリーがスプリットで勝利
【写真】打撃でグラつかせ合ったハードファイトを制したのはオマリーだった(C)MMAPLANET
<バンタム級/5分3R>
ショーン・オマリー(米国)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
ピョートル・ヤン(ロシア)
サウスポーのオマリーへ、ヤンが右フックから右ロー。オマリーはオーソドックスにスイッチして左前蹴りを繰り出す。プレッシャーをかけてくるヤンに対し、オマリーをはスイッチを繰り返しながらケージを背負わされる。オマリーの左ストレートがヒット。さらにオーソドックスからの右ストレートが当たる。左ミドル、左フックを振るうヤン。ラウンド半分が過ぎたところで組みつき、ボディロックからバックを狙った。
正対して相手を突き放したオマリーがパンチを伸ばすも、ヤンが再びプレッシャーをかけてオマリーにケージを背負わせる。そしてサウスポースタンスから左を連打し、組みついたヤンがダブルレッグからリフトアップし、オマリーに背中を着かせた。下から足を上げるオマリー、ヤンはパンチを打ち込むもオマリーが立ち上がった。左の前蹴り、さらにコンビネーションでパンチをねじ込むオマリーが、残り10秒で組みつきバックを狙うも、ここはヤンがスプロールして立ち上がった。
2R、ヤンが右ミドルと右ローでオマリーをケージ際に追い込む。しかしオマリーの右ストレートが連続でヤンの顔面をかすめた。さらに左ストレートを効かせたオマリーが、パンチで攻め立てる。下がるヤンは、組みつくもオマリーがスプロール。すぐに立ち上がったヤンはガードを固めて下がる。ケージ中央でサウスポーにスイッチしたヤンが、左ストレートを効かせてから組みつき、バックに回ってグラウンドに持ち込んだ。
フルガードから足を上げていくオマリー。オモプラッタを狙ったが、ここはヤンが抑え込み、パンチを落としていく。下からヤンの右腕を狙うオマリーだが、取り切れず立ち上がろうとしたが、ヤンに再び抑え込まれた。立ち上がったオマリーのバックに回り、ケージ際でテイクダウンを狙うも、これはオマリーが防いだ。しかしヤンが右ストレートでオマリーをグラつかせるなど、ハードなノンストップファイトが展開される。
互いに蹴りを繰り出しながら様子を見る両者。オマリーの右ストレートをかわしたヤンが左ミドルを当てる。下がるオマリーも右ジャブをコツコツと当てていく。さらにオマリーの左クロスをもらいながらも組みついたヤンが、ケージに押し込みながらダブルレッグでテイクダウンした。相手の足を畳みながらパンチを浴びせるヤン。オマリーはハーフガードでラウンド終了まで凌いだ。
最終回、オマリーがサウスポーから左前蹴りを突き刺して、オーソドックスにスイッチする。サウスポーに戻ったオマリーへ、ヤンは二段蹴りからシングルレッグで組みついた。足を抜いたオマリーは左ストレート、さらに左ローと右ジャブで相手の動きを止める。ヤンもプレッシャーをかけるも、手数は減っている。左ボディストレートを伸ばすも、オマリーがバックステップでかわした。するとヤンは飛び込み、シングルレッグで抱え上げるがグラウンドに持ち込むことはできない。
離れたところでオマリーの左が当たり、ヤンは右目尻から出血。下がるヤンにパンチとヒザを浴びせる。しかしヤンも打ち返し、左フックがクリーンヒットする。シングルレッグで飛び込むヤン。オマリーはスプロールするが、そのままケージに押し込まれてしまう。引き込むようにグラウンドに入ったオマリーに対し、ヤンはパンチを浴びせていく。オマリーは下からヤンの左腕を抱えるが、腕を抜いたヤンがスタンドでも組んでコントロールする。
しかし離れたヤンに、プレッシャーをかけるオマリー。ヤンは左ショートを当ててから組みつき、バックに回ったものの、オマリーが回転してオモプラッタから立ち上がった。オマリーのパンチが当たり、ヤンの出血が激しくなる。距離を詰めたオマリーをテイクダウンするヤン。オマリーはヤンの右腕に腕十字を仕掛けるも、腕を抜いたヤンがパウンドを落としていった。
ダリューシュ✖ガムロに続き、ノンストップファイトの末に判定まで持ち込まれた一戦は--オマリーがランキング1位のヤンをスプリットで下した。