【UFN37】スコットが判定負け。勝てる試合をモノに出来ず
<ミドル級/5分3R>
クラウディオ・エンリケ・ダ・シウバ(ブラジル)
Def.3-0: 29-28, 29-28, 29-28
ブラッド・スコット(英国)
サウスポーの構えから左ロー、組んでいくロンドン在住のブラジル人シウバだが、スコットがパンチで迎え撃ち距離を取り直す。アゴをあげた打撃が危なっかしいシウバが、シングルレッグでテイクダウンを決める。ハーフからヒザを落すシウバがマウントへ。腰を落してブリッジから足を戻したスコットがパンチを被弾しながら立ち上がる。
シウバは荒い左右のパンチから左ミドル、続くテイクダウン狙いを切られてすぐに距離を取り直す。テイクダウン狙いを切られる場面が2度続いたシウバ、スコットのパンチを嫌がってサークリングへ。シウバの目がスコットの指に入り、試合が一時中断に。再開後、シウバはシングルから強引にテイクダウンし、トップで初回終了を迎えた。
2R、カポエイラ蹴りから前蹴り、そしてシングルに出たシウバだが、スコットが踏ん張る。スコットの右フックを受けて下がるシウバ。スコットは右の蹴りが欲しい。と、スコットの右ローが急所に入ったシウバの動きが止る。レフェリーは試合続行を命じるが、スコットは間合いを取ったままだ。シウバの回復を待つような形で試合は再開し、打撃戦へ。
スコットのボディが決まると、シウバの動きが落ちる。さらにボディからヒザ蹴りを受けたシウバが引き込むも、スコットは寝技に付き合わず立ち上がってきたところで右ストレートを打ち込む。シウバのシングルレッグを切ったスコットは、右から左ストレートをヒットさせる。右目を腫らしたシウバのカポエイラ蹴りは空を切る、続くテイクダウン狙いも、逆にケージに押し込まれたシウバは左エルボーを被弾し、下がるところに蹴りを受け厳しいラウンドを終えた。
最終回、左ハイ、右フックを見せるシウバがシングルレッグへ。ケージにもたれて耐えたスコットの右ストレートがシウバの顔面を打ち抜く。スコットは指が再び目に入ったとアピール、ドクターチェックに。ドタバタとして試合は再開後、シウバが組んで腰をコントロールし、立ったままでスコットのバックへ。前方に振り落したスコットは、ヒザ十字狙いを防いで逆にバックへ。スコットの腹の上に座るような形から、振り返りトップを取ったシウバがハーフへ。
細かいパンチをコツコツと落すシウバ、残り時間は1分を切る。ガードを強いられるスコットが、ケージを背にして立ち上がる。シウバは引き込んでヒールへ。これを切ったスコットだが、足をすくわれるような形で下になってしまい万事休す。胸を合せてシングルに出るも、ここでタイムアップに。2Rをビッグラウンドとしたスコットだが、最終回にトップを勿体ない形で許し、判定で敗れた。