【TUF7】第9週 準決勝開始、トレードしても完敗ランペイジ軍
米スパイクTVで放送中の人気リアリティーショー・UFC『The Ultimate Fighter:Team Rampage vs Team Forrest』、TUFシーズン7が第9週目を迎えた。32名から絞り込まれたベスト8が出揃った先週(第8週)に引き続き、今週のTUFでは準々決勝、2試合が行われた。
【写真】腕十字から三角絞めへと繋ぎ、アミール・サダローがマット・ブラウンから一本勝ち (C) ZUFFA
TUFでは常にコーチ役のファイターがセコンドを務めるため、このようにチーム構成で人数に違いが出た場合は、トレードが行われることになっている。つまり、これまで共に勝利を目指し支え合ってきた盟友が、この瞬間から準決勝進出の妨げになるわけだ。
今回、ジェシー・テイラー×ダンテ・リベイラ、アミール・サダロー×マット・ブラウンの2試合が行われたが、この試合よりリベイラ、そしてブラウンはチーム・ランペイジのメンバーとして、オクタゴンに登場したことになる。
気心の知れたクールなグリフィンとは対照的に、エモーショナルな指導&指示を与えるランペイジの下、まずはリベイラがオクタゴンへ。テイラーと対戦した一戦は、序盤からテイラーがテイクダウン、ポジショニング&細かいパウンドで優勢に試合を進め、リベイラは持ち味の柔術を活かすことなく、最後は判定でテイラーの勝利となった。
また、2試合目のサダロー×ブラウンは、仲のよい二人による対戦。試合は序盤から、ブラウンがワンツーからミドルを放ち、対するサダローは前蹴りで距離を取ると、組み付いて、ブラウンをケージ際まで押し込み、互いに、膝蹴りを相手の大腿部に叩き込む。
差し合いから、テイクダウンを狙ったブラウンだが、サダローが倒れないとみるや、距離を取って打撃戦へ。サダローは軽快に前蹴り、左ハイと足技を多用、ブラウンはワンツーから左のミドルを放っていくが、共に決定打はない。
2R、ブラウンがワンツーで飛び込むも、サダローはカウンター。これが決まり、後退するブラウン。明らかに疲労の色が見える両者だが、サダローが外掛けで押し倒すようにテイクダウンに成功。サダローはマウントからエルボーを落とすと、一度はガードに戻したブラウンだったが、再びマウントを奪われると完全にガス欠。それでも、ケージを蹴ってスイープを狙うブラウンに、サダローは半身になったブラウンに腕十字を狙う。
しかし、仕掛けが荒くすっぽ抜けてしまうが、サダローが下になった瞬間、ブラウンの肩に足を引っ掛け三角絞めへ。これが極まると、ブラウンはすぐさまタップ、サダローが一本勝ちを収めた。
次週は、ベスト8残り2試合。両チームの1位指名で、TUF7の注目選手、ティム・クレドゥアー(チーム・フォレスト)とCB・ダラウェイ(チーム・ランペイジ)が登場。それぞれ、ダニエル・クレイマン(チーム・ランペイジ)、ケール・ヤーブロー(チーム・フォレスト)と対戦する。
トレードでチーム入りした二人が、ともに敗れ通算戦績を2勝10敗としてしまったランペイジ。何としても生粋のチームメンバーで準決勝に挑みたいところだ。