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【PFL2022#02】工藤諒司の前に立ち塞がる、ブレンダン・ラウネーン「戦ってきた相手が違う」

【写真】相当な自信をもって100万ドルをめざすラウネーン(C)PFL

28日(木・現地時間)、テキサス州アーリントンのEスポーツ・スタジアム・アーリントンで開催されるPFL2022#02で工藤諒司と戦うブレンダン・ラウネーン。

ラウネーンは日本で無名、しかしPFLでは通算4勝1敗の戦績を残し、昨年は準決勝で優勝したモヴィッド・ハイブラフにスプリット判定で敗れた。過去にコンテンダーシリーズでも勝利しながらUFCと契約ならず、PFLに戦場を求めた。

昨年の悔しさをバネに、今年は優勝しか目に入ってないラウネーンにインタビューを試みた。


──日本の工藤諒司選手と木曜日に試合をします(※取材は現地時間の4月26日に行われた)。今の調子はいかがですか。

「アメージングだよ。あとは体重を落とすだけさ」

──今回の試合の準備はどこで?

「タイガームエタイでやってきた。ヒックマン兄弟とピョートル・ヤン、カザマット・チマエフたちと練習してきたよ。凄くレベルの高いトレーニングができた」

──凄いメンバーですね。タイガームエタイでの練習はもう長いのですか。

「2012年からタイで練習するようになった。良い練習環境で、自分を成長させるためにね。ただパンデミックになってからはプーケットを訪れることができなくなっていたけど、ボーダーが開いてすぐにプーケットに向かったんだ。

もちろん英国でも練習できる場所も環境もあるけど、試合前の調整はやはりタイガームエタイで行いたいからね」

──では工藤選手の印象を教えていただけますか。

「実はあまり分かっていないんだ。彼は米国で戦ったこともないし。確かONEチャンピオンシップで何度か戦っているよね(※実際はONE Warrior Series)。その試合映像も少ししか視ることができなかった。まあ、でも強いとは思ったよ。

僕は日本のMMAのファンだったからね。昔はたくさん日本で行われた試合を視ていた。とてもリスペクトしているよ」

──そんなブレンダンはなぜMMAを始めたのでしょうか。今でこそ英国はMMAの強豪国ですが。

「英国はボクシングが強いからね。でも、今はレスリングやグラウンドファイトも盛んになってきている。特に若い世代はMMAへの興味が高いんだ。僕は32歳だけど、10歳の頃からMMAを視てきた。MMAを始めるまではサッカーぐらいしかやってこなかったよ。MMAは、とても新しいスポーツでやってみたいと思うようなったんだよ。僕が住んでいた場所にも複数のMMAジムが存在していたしね」

──もうそれだけ身近でもあったのですね。ところでブレンダンはACBのマンチェスター大会などを経て2019年のコンテンダーシリーズで勝利もサインはならず、その年からPFLに出場するようになりました。

「コンスタントに試合がしたかったんだ。強い選手と戦ってチャンピオンになるのが夢だったし。それにはプレーオフ形式を採用しているPFLは持ってこいのフォーマットだよ。条件にも満足できているし、雰囲気も良かった。

僕はファイターだ。6週間あれば試合はできる。確かにPFLの活動期間は年の半分になるし、僕が経験しておくべき戦いだと思ったんだ。それまで戦ってきたMMAとは明らかに異質なモノだったからね」

──去年はベスト4でした。当然目指すところは、頂点だと思います。

「もちろん。今年は僕がワールドチャンピオンになる年だよ。その使命を果たすために戦う」

──今年もフェザー級は良いメンツが揃っています。今回、一番のライバルは誰になりますか。

「本当に良いメンバーが集まったと思う。ただ工藤のように新しく契約した選手のことは、それほど分かっていないから、彼らがどれだけ力があるかまずは初戦を見ていないとね。そういう状況で、工藤と2日後に戦うことが楽しみでならない」

──すでにPFLで戦ってきた経験は、工藤選手と戦ううえでアドバンテージになると考えていますか。

「PFLだけでなく、僕は彼の2倍のキャリアがある。それに戦ってきた相手が違うよ。僕の過去3戦は2勝1敗。彼もそうだ。でも対戦相手のレコードを見て欲しい、僕が負けた相手(※モヴィッド・ハイブラエフ)は17勝0敗、その前の2試合で勝った相手の戦績はそれぞれ12勝1敗、そして11勝4敗だ。対して彼が負けた相手は8勝1敗1分、勝った相手は9勝6敗1分と4勝0敗2分だよ。合計40勝5敗と21勝7敗3分だ。

僕は米国にやってきて、本当にタフな相手と戦ってきた。その結果が今のレコード(21勝4敗)なんだ。僕は工藤よりも経験があり、強く、速い相手とファイトしてきた」

──そこが自信の源になっているのですね。では工藤戦、どのような試合がしたいと思っていますか。

「僕の実力をPFLの世界的なネットワークによって、世界中のファンに見せつけたい」

──では前回のチャンピオンが欠場したことについては、どのように思っていますか。

「まず100万ドルを手にしてから、ハイブラエフとのリベンジマッチに挑むよ」

──ブレンダン、今日はありがとうございました。最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

「僕は日本のMMAのファンだった。皆に工藤との激闘を視てもらえると嬉しい」

■視聴方法(予定)
4月29日(金・日本時間)
午前7時30分~DAZN

■ PFL2022#02計量結果

<ヘビー級/5分3R>
ブルーノ・カッペローザ: 235ポンド(106.59キロ)
スチュアート・オースチン: 245.8ポンド(111.49キロ)

<フェザー級/5分3R>
ランス・パーマー: 145.8ポンド(66.13キロ)
クリス・ウェード: 146ポンド(66.22キロ)

<フェザー級/5分5R>
ブレンダン・ラウネーン: 146ポンド(66.22キロ)
工藤諒司: 145.4ポンド(65.95キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ヒーナン・フェヘイラ: 260.4ポンド(118.11キロ)
ジャマル・ジョーンズ: 237.2ポンド(107.59キロ)

<ヘビー級/5分3R>
デニス・ゴルソフ: 247.4ポンド(112.21キロ)
コディ・グッデール: 253.2ポンド(114.84キロ)

<ヘビー級/5分3R>
アンテ・デリア: 247.2ポンド(112.12キロ)
マテウス・シェッフェウ: 251.6ポンド(114.12キロ)

<フェザー級/5分3R>
バッバ・ジェンキンス: 146ポンド(66.22キロ)
カイル・バチニアック: 144.4ポンド(65.49キロ)

<ヘビー級/5分3R>
アダム・ケレッシュ: 239.6ポンド(108.68キロ)
クリジソン・アブレウ: 249.2ポンド(113.03キロ)

<フェザー級/5分3R>
シェイモン・モラエス: 145.2ポンド(65.86キロ)
ボストン・サルモン: 145.4ポンド(65.95キロ)

<フェザー級/5分3R>
アレハンドロ・フローレス: 146ポンド(66.22キロ)
サバ・ボラギ: 145.4ポンド(65.95キロ)

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