【UFN202】打ち負け始めたカショエイラがエルボー乱舞、キム・ジヨンとの激闘を制する
【写真】キム・ジヨンが攻勢に出てからのエルボーに執念が感じられたカショエイラ(C)Zuffa/UFC
<女子フライ級/5分3R>
プリシーラ・カショエイラ(ブラジル)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
キム・ジヨン(韓国)
ジャブを伸ばすキム、カショエイラが右オーバーハンドから前に出る。やや近めの距離で右オーガーハンドを思い切り振るうカショエイラだが、キムもローやジャブをしっかりと繰り出す。圧負けしないキムは、ワンツーの右を当てる。手を出して移動するキムが、ジャブを入れ左ローを蹴る。カショエイラはワンツーからアッパーも、キムが右フックを打ち返す。引かないカショエイラが左を当て、左を続ける。圧され回りながら手を出すキムが、ニータップような動きを見せるがカショエイラは動じない。
手を出さずプレッシャーを掛けるカショエイラが右アッパーを決め、ジャブをスウェイでかわす。最後の10秒でダブルレッグを決めたカショエイラがリードした。
2R、右が交錯し、左フックをカショエイラが振るう。キムはジャブから右ストレート、さらに右をかわしてワンツーを打っていく。カショエイラは左前蹴りを繰り出し、左ショートを受けても右を当て返す。スーパーマンパンチで前に出たカショエイラは近い距離でのパンチの交換で、回転数でキムを上回る。
右アッパーを空振りしたキムが間合いを変えようとすると、追いかけたカショエイラが蹴りを放つ。綺麗な技術はキムだが、フィジカルと瞬発力で上回るカショエイラの前に大振りが増えてくる。飛び込んで右から左、さらに右を打ち込んでカショエイラは左右のパンチを被弾しても前に出る。そこにジャブを当てるキムがワンツー、姿勢を乱すようになったカショエイラだが、中盤までのリードを守ったか。
最終回、ジャブから左フックを決めたキムは、打ち合いのなかで圧されるようにケージを背負うが左を当ててカショエイラの動きを止める。クリンチから離れ、ワンツー、ジャブを入れるキムは、ジャブを受けても相打ち覚悟で前に出て右フックをヒット。カショエイラが右を返すが、ジャブを入れ右フックをヒット。右を返したカショエイラだが、勢いはキムだ。ジャブの差し合いでリードしたキムは、右オーバーハンドをかわし右に回ってジャブ、そして右につなげる。
さらにワンツーを入れたキムは、ジャブを続けて右ストレート。カショエイラの右フックに左を合わせたキムは、ワンツーの右、もう1度右をクリーンヒットさせる。カショエイラが左フックを返しエルボーを振るうと、こめかみをカットしたキムがパンチを纏める。凄まじい打ち合いのなかでカショエイラがエルボーを連打する。鮮血が滴り落ちるキムのパンチを打ち続け、カショエイラが跳びヒザを2回繰り出す。ヒジを受けてふらつくキムは、最後まで拳を振るい続けてタイムアップに。
直後にキム正座し、キム・ジヨンもこれに応じて健闘を称え合った。ファイト・オブ・ザ・ナイト間違いなしの激闘は3-0でカショエイラが判定勝ちし、勝利の涙を流した。