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【WEC48】WEC初のPPVバウトはヨルゲンセンが逆転勝利

■第7試合 バンタム級/5分3R
スコット・ヨルゲンセン(米国)
Def.3R終了/判定
アントニオ・バヌエロス(米国)

【写真】WECに参戦する日本人バンタム級ファイターにとっても、大きな壁となっている感のある両者。この日はPPVオープニングバウトで壮絶な殴り合いを展開した (C) ZUFFA

前に出るヨルゲンセンに、ローを入れるバヌエロス。近距離でパンチを交換するなかで、ヨルゲンセンがテイクダウンを狙う。バヌエロスがヨルゲンセンの攻撃を受け止めると、両者はケージ中央で差し合いを続ける。

距離を取ったヨルゲンセンは右フックを繰り出すが、バヌエロスの左インローでバランスを崩されてしまう。ヨルゲンセンの右フックを見切ったバルエロスが、左フックをヒット。それでもヨルゲンセンは前に出るが、右から左につないだバヌエロスのショートフックで腰から崩れ落ちる。


ガードを取ったヨルゲンセンが腕十字を狙うと、バヌエロスはすぐに腕を引き抜くも、そのバランスが後方に移ったところでヨルゲンセンはすかさず立ち上がった。残り1分を切り、ヨルゲンセンの右ハイキックがライトヒット。追いかけるヨルゲンセンに、さがりながらカウンターを返して前進するバヌエロスという展開のまま初回を終える。

2R、初回と同じような細かいパンチの交換が続くが、頭を下げて前に出てくるバヌエロスにヨルゲンセンの左ストレートがヒットする。さがるバヌエロスに、追いかけてパンチを振るうヨルゲンセンは勢いがつき過ぎ、バランスを崩す。ヨルゲンセンの右で、頭が下がるバヌエロスだが、右を振るうとそのまま構えを変え、連打は許さない。

ヨルゲンセンは1Rにダウンを喫したバヌエロスの左フックに対し、確実に右クロスを打ち込むように修正、ついに左から右ストレートを伸ばしてダウンを奪う。バックを取ったヨルゲンセンは、右腕を抱えられながら左パウンドを落とし、その右腕を抱えられると、左の拳を落とす。残り30秒で立ち上がったバヌエロス。残り時間5秒で両者が向き合い、距離を取ったところでヨルゲンセンが取り返した2Rが終了した。

3R、開始直前に、血の塊吐き捨てたバヌエロスは、再びペースを掴むことができるか。それとも、2Rの攻勢のまま最終ラウンドもヨルゲンセンがモノにするか――。

コンパクトなヨルゲンセンのパンチがバヌエロスのパンチを上回る。左ストレートでバヌエロスを捉えたヨルゲンセンは、さらに右ローを蹴り込む。両者の右フックが交錯、ダウンを奪ったヨルゲンセンはバックから左右のパンチを落とし、両足をフックしチョークを仕掛ける。

ここは極めきれることはできなかったが、バックをキープし続けるヨルゲンセンは、再び両足をフックしチョークへ。残り15秒、ヨルゲンセンの右腕が喉に食い込みながらバヌエロスは、後方のヨルゲンセンに鉄槌を落とし続ける。最後の最後にトップを奪い返したバヌエロスだったが、ここでタイムアップ。ジャッジは3者とも29-28で、WEC史上初のPPV 中継となった試合はヨルゲンセンが判定勝ちを手にした。

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