【Shooto2022#01】黒部三奈が粘る新鋭・宝珠山をかわし、テイクダウンで上回って3-0判定勝ち
【写真】前女子スーパーアトム級王者の黒部が、裁定を聞きホッとしたような表情を浮かべていた(C)MMAPLANET
<女子スーパーアトム級/5分2R>
黒部三奈(日本)
Def.3-0:20-19.20-19.20-19.
宝珠山桃花(日本)
ケージ中央で見合う両者、黒部が左ジャブを出しながらプレッシャーをかける。宝珠山も黒部の左ジャブに左を、黒部の右ストレートに右を返す。テイクダウンのフェイントを見せた黒部に対し、落ち着いてパンチを繰り出していく宝珠山。黒部もシングルの体勢に入るが踏み込まない。体勢を低くする黒部に宝珠山の右クロスがヒットした。黒部はボディっロックで宝珠山をケージに押し込んでいく。しかし右腕を差し込んだ宝珠山が切り返した。ケージ際の攻防から、黒部が宝珠山の右足にシングルを仕掛けるも倒せない。
もろ差しに切り替えて宝珠山に尻もちを着かせた黒部。対する宝珠山もケージに背中を着けて立ち上がった。黒部は左腕を相手の首にかけてダーティーボクシング仕掛ける。さらに右腕を背中に回し、左の拳を宝珠山の顔面に叩きつけた。ここからボディロックでクラッチした黒部がテイクダウンを狙うも、宝珠山は倒れない。黒部が押し込みながら右フック、右アッパーを宝珠山の顔面に突き刺して1Rを終えた。
最終回は黒部の左ジャブからスタート。宝珠山は前に出てくる相手に対し、左ジャブを突きながら足を使う。宝珠山の右フックをかわした黒部が組み付き、ケージに押し込んでいく。宝珠山はケージを背にしながら、黒部にワキを差させない。黒部は宝珠山の左足へのシングル、そしてダブル、さらに右足へのシングルに切り替えて宝珠山をグラウンドに引きづりこんだ。ケージに背中を着けて上半身を起こしている宝珠山のボディにパンチを突き刺す黒部。相手の右足を畳んで立たせない。
さらに両足を畳んで抑え込む黒部が、右手で宝珠山の頭を押さえて背中を着かせた。すぐに体を起こす宝珠山。すると黒部が宝珠山の右腕を取り、キムラを狙っていく。宝珠山は腕を抜いて、さらに立ち上がるが、黒部もケージに押し込んでいく。切り返した宝珠山がボディへパンチ、黒部は首相撲からヒザ蹴りを繰り出しながら、宝珠山をケージに押し込む。そして宝珠山の右足へのシングルから、ダブルに切り替えて宝珠山に尻もちを着かせて試合終了のホーンを聞いた。
裁定はフルマークで黒部の勝利。昨年11月に女子スーパーアトム級のベルトを失った黒部が、再起に成功した。