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【UFN197】フリオ・アルセ戦へ、ソン・ヤードン「中国MMAの強さを証明する必要はもうない」

【写真】UFCで6勝1敗1分、23歳。彼自身も既にワールドトップクラスといえる結果を残している (C)MMAPLANET

13日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでUFN197:UFN on ESPN+55「Holloway vs Rodriguez」が開催される。

マックス・ホロウェイ✖ジャイー・ロドリゲスのフェザー級がヘッドライナーの今大会、メインカードでソン・ヤードンがフリオ・アルセと戦う。マルロン・ヴェラ、ケイシー・ケニーという猛者に勝利している中国MMA界の未来は「中国の強さを証明する必要なんて、もうない」と断言した。


──フリオ・アルセ戦、タフな相手との試合が迫ってきました。今の気持ちを教えてください。

「しっかりと準備をすることができた。最高の自分を試合で見せたいと思っている。過去最高のパフォーマンスを見せる。それだけだよ」

──同じチーム・アルファメールの田中路教選手が、試合前のキャンプでは午前中のプロ練習から午後にユライア・フェイバーがパーソナルで対策練習をしてくれると言っていましたが、ソン選手の場合も同じような感じだったのでしょうか。

「うん、そうだね。まるっきりタナカと同じだよ。ユライアのパーソナルは週に2回あった。でもパーソナル以外でも、レスリング、ボクシング、MMAトレーニングと毎日のようにユライアは僕をサポートしてくれた。

そうか、タナカが言っていたんだね。僕はタナカやテルトといつも一緒に練習してきたよ。アルファメールにはテルト・イシハラもいて、2人はまるで感じの違う日本人だよ。全てのアジア人ファイターは良い感じで一緒に練習し、食事も共にしたりしてきた。タナカは物静かで決して社交的ではなくて、テルトはパーティーガイだよ(笑)」

──アハハハ。では土曜日に戦うフリオ・アルセの印象を教えてください。

「試合が決まるまで、実は彼のことは知らなかった。でも映像をチェックしたら、タフなファイトになることは間違いないと思った。強い選手だ」

──サウスポーでパワフルな左ストレートだけでなく、右リードフックもあります。そしてハイペースで圧力を掛けてきます。ただしソン選手は既にケイシー・ケニーを下しています。あの試合の経験は、今回のアルセ戦に生きてくるのではないでしょうか。

「ケイシー・ケニーはサウスポー基調のスイッチヒッターだった。彼と戦う前にサウスポーと戦う時の距離、その距離のマネージメントの仕方を徹底して体に覚えさせた。ケイシー・ケニーとの試合、そのための練習がフリオ・アルセと戦う上でアドバンテージになることは間違いないよ」

──ではフリオ・アルセに対して、ソン・ヤードンのストロングポイントはどこになりますか。

「リラックスして戦えるところだろうね。そして良いパンチを入れることができる。リラックスしているから、自分が打つべき正しいタイミングでパンチを出すことが可能になるんだ。それが今の僕の強みだと思う。前回の試合は、そんな風に戦えなかった。

リラックスできれていればもっと良い動きができただろう。でも、今回はそうやって戦える自信があるんだ」

──中国は最もMMAの成長が著しい国の一つです。コンテンダーシリーズにもUFCにもアップカミングファイターが数多く出場しています。とはいえ2週間前にリー・ジンリャン、先週はジャン・ウェイリが大切な試合で敗れました。自身の手で中国パワーを見せないといけないという想いがありますか。

「中国のパワーを証明する必要なんて、もうないよ。2人ともビッグファイトで、本当に強い選手と戦って敗れただけだし。ジャン・ウェイリは世界王座に就いていた。リー・ジンリャンにしても、中国のMMAが世界のトップであることを既に示している。その上での勝敗だから。僕の今回の相手もそうだ。本当にタフな相手だ。

だから勝利を掴むためには最高のパフォーマンスを見せる必要がある。でも、それはこの試合で僕が勝つためであって、中国の強さを示すためじゃない。それはもう証明し終わっていることだから」

──なるほど。ところでチーム・アルファメールの選手はほぼ毎週のように全米で試合をしているにもかかわらず、ユライアは常にコーナーにいます。ソン選手にとってユライアはどれだけ大切な存在でしょうか。

「ユライアは僕の全てのUFCの試合でコーナーにいてくれている。ユライアがコーナーにいる意味は本当に大きい。ユライアなしで戦う自分の姿なんて、想像できないよ」

■視聴方法(予定)
11月14日(日・日本時間)
午前3時00分~UFC FIGHT PASS

■ UFN197対戦カード

<フェザー級/5分5R>
マックス・ホロウェイ(米国)
ジャイー・ロドリゲス(メキシコ)

<ヘビー級/5分3R>
ベン・ロズウェル(米国)
マルコ・ホジェリオ・デ・リマ(ブラジル)

<女子フェザー級/5分3R>
フェリシア・スペンサー(カナダ)
リー・レトソン(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ミゲール・バエサ(米国)
ケイオス・ウィリアムス(米国)

<バンタム級/5分3R>
ソン・ヤードン(中国)
フリオ・アルセ(米国)

<ライト級/5分3R>
チアゴ・モイゼス(ブラジル)
ジョエル・アルバレス(スペイン)

<女子フライ級/5分3R>
シンシア・カルヴィーロ(米国)
アンドレア・リー(米国)

<フェザー級/5分3R>
ショーン・ウッドソン(米国)
コリン・エングラン(米国)

<女子フライ級/5分3R>
コートニー・ケイシー(米国)
リアナ・ジョフア(ジョージア)

<ライト級/5分3R>
マーク・ディアキーシー(英国)
ハファエル・アウベス(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
ケネディ・ンゼチェクウ(米国)
チョン・ダウン(韓国)

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