【DWCS S05 Ep09】滑り込み大量投入、中国人ファイター。ONE8勝2敗のシエ・ビンがTitan FC王者と!!
【写真】ONE8勝2敗の中国人ファイター=シエ・ビンが、Titan FCフェザー級王者と対戦。この環境がある中国、日本はどう対抗していけば良いのか (C)MMAPLANET
26日(火・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでDana White’s Contender Series S05 第9週が行われる。
2021年のコンテンダーシリーズもラスト2を迎え、何かしらの強い力が作用しているような特徴がラインナップに見られる。それが中国人選手たちの大挙出場だ。
来週のシーズン最終戦の3選手と同様にシャオ・ロン、チーフエイ、シエ・ビンと今大会に3名の中国人選手が出場し、2大会=11試合で6名の選手が中国人ファイターになる。
今年の3月に29名ものファイターが、UFC PIで実施されたUFCアカデミーコンバインに参加した選手たちが、コンテンダーシリーズ・アジアの中止により、太平洋を越えていったことになる。
知っての通りCSアジアは中国人選手だけでなく、日本人選手も出場予定候補だった。が、そんな日本人選手が参戦できないベガスのコンテンダーシリーズで彼らは戦うことができる。ここにも現在のUFCにおける中国という市場への期待値が表れている。
そんな中国人選手からの一番の注目はシェ・ビンだ。戦績8勝2敗のシェ・ビンはキャリア10戦の全てをONEで戦ってきたファイターだ。サークルケージで育った中国人選手が、UFCを選択しチャンスを掴むのも、中国MMA界の現実といえる。
とはいえUFCは生易しくない。シェ・ビンと対戦するオリヴィエ・ムラッドはハイチ系米国人ファイターでTitan FCフェザー級王座を今年の2月に獲得している。去年のコンテンダーシリーズで敗れているムハンマジョン・ナミコフに勝利し、ベルトを巻いているだけあってムラッドは、間違いなくコンテンダーシリーズ・レベルにあるファイターだ。
またWLFバンタム級王者のシャオ・ロンの相手も、メキシコのティファナのローカルプロモーション=UWCのバンタム級王者クリスチャン・キニョネスで、戦績は15勝3敗と十分の実績を残している。
同じくWLFの女子フライ級王者チーフエイは、ブラジルのカリーネ・シウバとのマッチアップが決まっている。キャリア13勝4敗のシウバの直近の試合は昨年10月、シッジ・ホッシャ──そう正規フライ級クィーン・オブ・パンクラシストだった。
パンクラスでは鈴木万李弥、そしてタイトル戦では現暫定王者の端貴代を寄せ付けなかったホッシャを、シウバは2分16秒腕十字で破っている。
チャンスを掴む機会こそ平等ではないが、ケージの中はイコールコンディション。厳しい生き残り合戦が繰り広げられるUFCらしく、ここまで投資している中国人ファイターに関しても、一切のプロテクトは見られない。
逆をいえば今回出場の中国人選手が、結果を残せばそれだけUFCが本気で取り組む中国人ファイター強化策が実を結んでいるということになる。蓋を開けてみるのが、若干恐ろしいコンテンダーシリーズ第9週となる。
■視聴方法(予定)
10月27日(水・日本時間)、午前9時~UFC FIGHT PASS
■DWCS S05 Ep09対戦カード
<ミドル級/5分3R>
ジャンシー・シウバ(ブラジル)
ガジシ・オマルガジシエフ(ロシア)
<バンタム級/5分3R>
クリスチャン・キニョネス(メキシコ)
シャオ・ロン(中国)
<139ポンド契約/5分3R>
ジャビッド・バシャラット(アフガニスタン)
オロン・カーロン(米国)
<女子フライ級/5分3R>
イェン・チーフエイ(中国)
カリーネ・シウバ(ブラジル)
<ライト級/5分3R>
マニュエル・トーレス(メキシコ)
コルトン・イングランド(米国)
<フェザー級/5分3R>
オリヴィエ・ムラッド(米国)
シエ・ビン(中国)