【BFC13】ウォーレン、ダイナモぶりを発揮しTKO勝ち
■フェザー級トーナメント一回戦/5分3R
ジョー・ウォーレン(米国)
Def.判定/3-0(30-27、30-27、30-27)
エリック・マリオット(米国)
【写真】エリック・マリオットの腕十字や三角の仕掛けを受けるるものの、スラムで逃れたジョー・ウォーレン。フェザー級として小さな体だが、スタミナと筋力は並外れている (C) BFC
DREAMからベラトールFCに戦場を移したウォーレン、すぐにテイクダウン狙いで組みつき、股を担ぐようにマリオットをキャンバスに這わせる。ウォーレンは腕十字狙いのマリオットをケージに押し込み、パウンドを落とすが、手首を掴まれ思ったように拳を振り落とせない。
そのウォーレンが中腰になると、足をすくって腕十字を狙ったマリオット。さらにヒールフックを仕掛けると、ウォーレンは体を捻り、足を引き抜く。マリオットのテイクダウン狙いを切り、腰をコントロールし豪快に後方に投げ捨ててサイドを取ったウォーレンに対し、マリオットは足を戻しクローズドガードの態勢に。
ケージに押し込まれながら、タイトに腕十字を仕掛けたマリオット。ウォーレンは上半身を真っ赤にして、力を込めてスラムへ。十字は解かれたマリオットだが、続いて三角絞めへ。
腕も入り、タイトに見えた三角から、腕十字へ移行するも、左足がウォーレンの頭に引っ掛からず、再び三角へ。そのままラウンド終了を迎えるが、マリオットが想像以上の極めの強さを見せた初回となった。
2R、またも簡単にテイクダウンを奪ったウォーレン。マリオットはハーフからフルガードに戻す。片ヒザをついたままパウンドを落とすウォーレンのパウンドが勢いづいてくる。ならばとケージを蹴りながら十字を仕掛けたマリオットだったが、ウォーレンは冷静に腕を引き抜き、左右のパウンドで攻め込む。
徐々に体が伸び、背中をキャンバスにつけるようになるマリオットは、1R終盤のようにウォーレンに関節技を仕掛けることができない。最終回、パンチを一発受けながらも、組みついて腰をコントロールしながらテイクダウンに成功したウォーレン。ケージにマリオットを追い込み、腕十字狙いを潰してパウンドで攻め続ける。
ガードからウォーレンを蹴り上げ、スタンドに戻ったマリオットだが、両脇を差され、すぐにテイクダウンを許してしまう。必死で蹴り上げを狙ったマリオットが、一瞬の隙をついて腕十字を極めに掛かるも、ウォーレンはスラムでこれを切り抜ける。
残り90秒となり、トップをキープするウォーレンはスクールボーイからパスを狙うが、マリオットが立ち上がる。一発逆転をかけて放たれたマリオットのジャンピニング二ーが空を切ったところで、最終ラウンドが終了。
ジャッジの裁定は三者とも30-27でウォーレンを支持。あれだけ三角絞めで追い込みながら、1Rを落としたマリオットに判定で勝ち目はなかった。「次の試合は100パーセント良くなって帰ってくる」とインタビューに応えてウォーレンは、15分間動き続けるスタミナの強さを見せつけ、判定勝利で母国におけるMMAデビュー戦を終えることとなった。