【BFC18】5.13 パウロ・フィリョ出場、ロンバードと対戦
4月8日(木・現地時間)にフロリダ州ハリウッドのセミノールハードロック・ホテル&カジノで開幕するBellator Fighting Championships シーズン2。着々とトーナメント戦の枠順が決定し、さらに現王者のノンタイトル戦出場の報が届くなか、ベラトールFC世界ミドル級王者ヘクター・ロンバードが5月13日(木・同)ルイジアナ州モンローのシビックセンターで行なわれるBFC18(=シーズン2第6週)に出場することが決定。その対戦相手がパウロ・フィリョになることが、30日(火・同)に正式発表された。
【写真】ATT移籍後、成長著しい姿をケージで見せているヘクター・ロンバード。対戦が現実のものとなれば、王者有利のマッチアップといえるだろう (C) KEITH MILLS
シーズン2終了後、4階級で争われるトーナメント覇者と4人のBFC世界王者=フェザー級ジョー・ソト、ライト級エディ・アルバレス、ウェルター級ライモン・グッド、ミドル級ヘクター・ロンバード――が、世界王座を賭けて戦うことが決定しているが、シーズン2は12週間も続き、その間に各階級のチャンピオンがノンタイトル戦に挑む構想は、BFCのビヨン・レブニーCEOの口から語られてきた。
既報の通り5月20日の第7週にはソトが出場し、ディエゴ・サライバと対戦することが決まっているが、今回は、世界ミドル級王者ロンバードが、元WEC世界ミドル級王者パウロ・フィリョと対戦することが発表された。
ロンバードにとって、フィリョはかつて手の届かない存在だった。キャリア28戦25勝2敗1分の王者が喫した二つの敗北は、PRIDE武士道のゲガール・ムサシ&郷野聡寛戦でのもの。一方のフィリョはPRIDE武士道で7連勝を飾り、現在のヒクソン・グレイシーと崇められる存在として大活躍した。
【写真】かつての栄光はどこえやら、戦績こそ伸ばしているが、丸みを帯びた体と不可解な言動。フィリョ株は大暴落したが、果たして大反発がこの試合で見られるだろうか (C) GONG KAKUTOGI
あれから4年、フィリョはWEC世界ウェルター級王者に輝いたものの、その後は薬物使用と鬱病を患ったことにより、契約体重無視やドタキャンを繰り返し、WEC、DREAM、母国ブラジルのビテッチ・コンバットと出場したイベント毎にトラブルを起こしている。
ロンバードにとっては、かつてのビッグネームに現在の力を見せつけ、世間の評価を高めたいところだが、フィリョのドタキャン癖がベラトールFCでも起こらないとは限らない。例え正式発表されようとも、実現すれば――という仮定の話でしか語ることができない危ういビッグマッチといえるだろう。