【DWCS S05 Ep02】パンクラス来日のオリベイラは、アルダイにスプリット勝利。なるか契約!!
【写真】どちらに転んでもおかしくない試合展開で、オリベイラのテイクダウンが勝利に導いた(C)Zuffa/UFC
<バンタム級/5分3R>
サイモン・オリベイラ(ブラジル)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
ホセ・アルダイ(メキシコ)
パンクラスに来日経験のあるオリベイラがジャブから右ハイを狙い、スピニングバックフィストへ。アルダイは右ボディフック、左ボディストレートを入れる。ミドルハイから前に出たオリベイラはアルダイの右フックを被弾する。前蹴りをスウェイでかわしたアルダイだが、右を打たれる。続くスピニングバックフィストをかわしたアルダイが左ミドルから右ハイを蹴っていく。
回転バック拳を多用するオリベイラが、組んで一気にケージにアルダイを押し込む。ハイクロッチでテイクダウンを奪われたアルダイがクローズガード、オリベイラは時間を使い、足を一本抜き腰をコントロール。アルダイにZハーフを許さず、逆側にパスを決めたオリベイラは肩固めを狙うも残り30秒、極める時間はなかった。
2R、右前蹴りから左ハイを見せたオリベイラは、ここもスピニングバックフィストを見せる。避けたアルダイが、左ボディフックから左ミドルを入れる。右ローをチャックしたオリベイラが右ローを返し、ダブルレッグへ。切ったアルダイが逆にケージに押し込み、差し合いへ。体を2度、3度と入れ替える両者。右ボディに続き右フックを放ったアルダイに対し、オリベイラも右フックを返す。
右ローで姿勢を乱したオリベイラに、大振りのスピニングバックフィスト後に左フックをヒットさせて前に出る。打ち合いと見せつつ、ダブルレッグに出たオリベイラに対し、アルダイはしっかりと対処して押し込み返して離れる。アルダイは左フックから右ロー、さらに左フックもオリベイラが左ミドルを返す。アルダイはボディから顔面というコンビで試合をリード。オリベイラはヒザ蹴り、前蹴りからダブルレッグ、そしてボディロックにもテイクダウンは奪えなかった。
「ボディから顔面のコンビだ」というコーナーマンに、「どっちで?」と尋ねるアルダイは、「右だ」という指示を受けて最終回へ。オリベイラは跳びヒザ、かわされると足を止めてのパンチの打ち合いとなり、左フックを入れ一気にテイクダウンを奪い、足を抜いてマウントを狙う。懸命にクローズドに戻したアルダイはエルボーを打たれ、スクランブルに持ち込めない。
力強い右を振るったオリベイラ、アルダイがこの一発で鼻血を大量に流す。それでもスペースができたことで、立ち上がったアルダイが離れて左フックを入れる。さらに右ボディから左フックのコンビネーションを決めたアルダイだったが、棒立ちになっておりダブルレッグを決められる。残り2分、ラバーのアルダイはここから仕掛けはなくクローズドに戻す。もう1度ミッションコントロールに取ったアルダイは、クローズドに戻そうとしてガードが開くと、オリベイラが足を一本抜く。最後の30秒、鉄槌を落として立ち上がったオリベイラは「来い、来い」と挑発し、疲れ切ったアルダイが前に出てくるところでワンツーを入れ、最後もスピニングバックフィストへ。
最終回を取ったオリベイラ、初回のテイクダウンをジャッジが評価すれば、ラウンド2つを取ったことになる。果たして──ジャッジの判断は割れ、オリベイラの左腕が挙げられた。
「凄くフラストレーションがたまる試合だったけど、契約を勝ち取るために全力を尽くした。打撃で攻める作戦だったけど、彼はタフだった。だからテイクダウンに切り替えて、上手くいったよ」と勝者はバックステージインタビューで話した。