【Shooto2021#06】激闘or好勝負必至、後藤丈治✖石橋佳大。素面で殴れる岩﨑大河は見られるか!!
12日(木)、9月20日(月・祝)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2021#06の追加カードがSustainより発表された。
修斗世界ライト級選手権試合=チャンピオン川名TENCHO雄生✖西川大和、修斗環太平洋バンタム級選手権試合=チャンピオン安藤達也✖石井逸人という2つのタイトル戦に続き明らかとなったのは、バンタム級3回戦の後藤丈治✖石橋佳大とミドル級2回戦=岩﨑大河✖今市凌太の2試合だ。
バンタム級は頂点を争った岡田遼と大塚隆史の2人がRIZINに戦場を移したことで、またもトップ不在の状態に陥っているが、環太平洋戦に続き興味深いマッチアップが決まった。
殴る実感が拳(ケン)にある後藤が、元環太平洋チャンプの石橋と戦う。圧倒的な打撃の圧力を持つ後藤だが、組みの圧力と殴られても組めば何とかできるという気持ちを持つ相手──米山千隼や藤井伸樹に星を落とした過去がある。
石橋は殴られても、組みだけでなく殴り返す気持ちと、組んでも動き続ける柔術を武器に戦える闘志のシューターだ。拳でMMAを戦い抜くのか、トータルファイターとして拳を一番の武器とするのか。後藤がより高見を目指すうえで、現状において最も部の悪いタイプの石橋を相手にどのようなファイトを仕掛けるのか──非常に興味深い。
藤井のとのゾンビ対決に敗れ、コロナ禍ではグラップリングにも挑み、修斗では昨年11月に打と組みの合体圧力で論田愛空隆を封じ込んでいる石橋としても、後藤との一戦はチャンピオン・ロードに戻るためのステッピングボードとなるマッチアップだ。
北斗の王者からMMAに転向した岩﨑が、初めて修斗で戦う。昨年6月のMMAデビュー以来、TTFCとパンクラスで3連勝、RNCでの一本勝ちと左ハイキックでのKO勝ちを記録している岩﨑に対する今市は、全日本アマ修斗がコロナ禍で開催されなかった2020年のアマ修斗にあって、プロ昇格者決定Tの意味合いがあったEXトーナメントでワンマッチながらミドル級を制し、この日がプロデビューとなる選手だ。
プレスリリースによると、今市は足を使って繰り出すパンチと組みの強さでプロ昇格を勝ち取った──とされている。全局面武道であり、同時に社会体育の標榜する大道塾からUFC以降にMMAに挑んだ選手たちは、それ以前にムエタイに挑んだ先人たちと違い蹴りとパンチの連動がないケースがまま見られてきた。
正確にいうなら面で顔面を覆われている時のコンビネーションが、素面になると見られない事象が起こっている。特に空道で総合的に戦える選手ほど、その傾向が強かったという見方もできる。
実際、空道では蹴って、殴り、投げて寝技で勝てる岩﨑もスーパーセーフ=ヘッドガードを外し、MMAで戦うようになって以来、美しく威力のある蹴りと比較すると、パンチは勢い良く打てていない印象がある。
前回のKO勝ちから9カ月、プレスリリースにある今市のパンチが岩崎を気圧すほどの圧があるようだとどうなるのか。殴れるMMAファイターとなった姿を岩﨑には見せてほしい一番だ。