【UFC264】3百発3百中?! 異様にタフなモウティーニョに対し、被弾はほぼ無し──オマリー強し
【写真】モウティーニョのタフネスぶりに、2Rからリズムを狂わされてもおかしくない試合だったがオマリーは勝ち切った(C)Zuffa/UFC
<バンタム級/5分3R>
ショーン・オマリー(米国)
Def.3R4分33秒by TKO
クリス・モウティーニョ(米国)
左を振るって前に出るモウティーニョに対し、オマリーはジャブを当てて左ローを蹴り込む。さらに右ジャブを当て、モウティーニョのステップインからのパンチをかわして右を当てる。前進に右フックを合わせるオマリーが、右ボディストレート。スイッチして右ジャブをヒット。続いて左ストレートと前蹴り、さらに右ハイのオマリーだが飛び込んだモウティーニョがフックを当て返す。
慌てず左右のパンチを入れ、下がりながらも右をヒットさせたオマリーが体を入れ替えて左から右を当てる。ついに足に来たモウティーニョに左右の連打を纏め、後ろ回し蹴りを入れたオマリーが百発百中といえるようなパンチを打ち込む。それでも倒れないモウティーニョは、前に出て左を振るう。前蹴りを入れたオマリーは、ローを蹴られてもカウンターを合わせ、引き続き前進に回りながら左右のストレートを打ち込む。
モウティーニョは距離を詰めて右フック、さらにローを効かせるなど心身ともにタフネスぶりを見せる。右フックに右フックを合わされヒザ蹴りから、パンチを纏められてなお右を返すモウティーニョ。それでも右を当て、続いて前に出てきたモウティーニョに右ストレートを当ててダウンを奪ったオマリーが、起き上りながらのダブルレッグにギロチンで迎え撃つ。そのまま時間となったが、モウティーニョはコーナーを間違えていた。
2R、モウティーニョは前に出るが、ジャブを受ける。さらに右ジャブをショートで連打されながら、何かを呟き前に出るモウティーニョに対し、オマリーがスピニングバックキックを腹に蹴っていく。ステップインの左に右を合わせ、右ハイをガードの上から蹴ったオマリーが、左ストレートを決める。異様なタフネスぶりを発揮するモウティーニョに右ストレート、ワンツーを打ち込む。モウティーニョのスイッチにも構わず左ストレート、左ハイ、右ストレート、左フックとパンチを入れ続けるオマリー。
左右に回るオマリーがワンツー、続いて左ストレートから左フック、そして前蹴り。それでも前に出るモウティーニョが右を当てる。一発当てるために20発ほど殴られるモウティーニョの頭が、右ストレートで後方に持っていかれる。左フックをダックでかわしつつ、右側に回ったオマリーがボディフック、右ストレート、前蹴りを決める。と、右フックを被弾したオマリーがケージに詰まるが、特に攻撃を受けることなく下がって左を当てた。
最終回、関節蹴りを繰り出したオマリーは、右ストレート。荒い左フックをかわして、ジャブを連打する。体を振り、足を使うオマリーに右を当てたモウティーニョは、ジャブ、前蹴りで突き放されても、ひたすら前に出る。これまでのKO勝ちを見れば、オマリーの打撃に威力がないわけがなく、モウティーニョのタフネスは理解不能だ。
ガードの上からのハイを蹴られも、前進を止めないモウティーニョが右フックを振るう。それらの勢いのあるパンチをしっかりとかわすオマリーの防御力も大したものだ。ここまで280発の打撃を入れたオマリーが、ヒザとパンチコンビネーションでモウティーニョの腰を落とさせる。ゾンビどころでないタフネスさを見せるモウティーニョは、足が揃った状態でパンチを受けても倒れない。
どれだけ脳ミソが揺れているか、試合後が心配なモウティーニョが左右の連打、アッパーを被弾したところで、ついにレフェリーが試合をストップ。心は折れていないため試合を止めるのは疑問視されるが、ハーブ・ディーンはモウティーニョの命と、これからの人生を守ったといえるストップといえる。
「クリスはタフなマザーファッ○ーだ。11日前に試合を受けて……バッドアス・マザー○ァッカーだ。ストップは驚いていない。彼は凄く頭にダメージを受けている。少しの時間しか残っていなかったから、ストップは受け入れらないだろうけど、これからことを考えると命を救ったストップだ」と言ったオマリーは、コディ・ガーブラント、ピョートル・ヤン、ドミニク・クルーズらに宣戦布告した。