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【UFC264】一瞬四次元。バック宙からマウントを取った寝技でペレイラが、プライスから逃げ切り勝利

【写真】四次元殺法はバック宙スタンプ。普通にスタンド戦とテイクダウンでプライスを下した(C)Zuffa/UFC

<ウェルター級/5分3R>
ミシェウ・ペレイラ(米国)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
ニコ・プライス(米国)

タッチグローブから足を使うペレイラが、まず左を当てる。同時にアイポークがあったとアピールし、試合が早々に中断する。再開後、ケージの前を左右に動くペレイラが前蹴り。組んだプライスが組んでケージへ押し込む。シングルから右腕を差したプライスに対し、回ったペレイラが離れる。右ミドルをキャッチして倒したペレイラは、前転パスではなく距離を取って離れる。

試合はスタンドに戻り、蹴りでの制空権争いが続きペレイラが左ハイを繰り出す。ケージを蹴ってのスーパーマンパンチも、プライスは組んでケージに押し込む。離れてパンチを交換した両者、ペレイラが大きく動き左ジャブをヒットさせる。さらに右フックを見せ左を当てると、蹴り足を捌いてプライスを崩す。ガードを取ったプライスを立たせたペレイラは、ケージを蹴ってのスーパーマンパンチもかわしたプライスが組んでいく。押し返し、ヒザをボディに入れて離れたペレイラが、スイッチして左ハイ。左ボディフックも入れたペレイラは、最後に浴びせ蹴りを見せ──空振りも初回をモノにした。

2R、独特のリズムで、体を揺らして左右のローを蹴るプライスだが、腹に前蹴りを受けて顔をしかめる。右カーフを蹴ったプライスが、その足をすくわれ倒される。ここでついにペレイラがバック宙からスタンプ、動きが止まったプライスからマウントを奪う。アメリカーナを狙い、パンチに移行したペレイラが再びアメリカーナから肩固めへ。頭を起こして左右のパンチを連打すると、プライスが背中を見せる。四の字フックで前転にも反応したペレイラはマウントに戻り、腰を押されてのブリッジも足を解除にしてスタンドでバックコントロールに。

プライスはビクトル投げからヒザ十字、足を抜いたペレイラがスタンドに戻るがパンチを連打される。シングルレッグにギロチン、外されたペレイラがヒザをボディにいれるが、グラウンド戦で相当に疲れたようだ。残り30秒で離れたペレイラを追いかけて、左を当てたプライスは、右エルボーからパンチの連打へ。腰を落とし、腹を据えたペレイラが打ち返し時間となった。

序盤のグラウンド戦でラウンドを2つとも取ったと思われるペレイラだが、相当に疲れているのは確かだ。最終回、粗いパンチの打ち合いのなかでプライスがダブルレッグ。ペレイラがケージを背に耐えて離れる。ジャブの差し合いから右を入れたプライスに対し、ペレイラの左ミドルが急所をかすめ、プライスがヒザをつく。再開後、プライスが右を2発当てる。跳びヒザもその場飛びになったペレイラが、着地にパンチを合わされる。それでもペレイラは右を当てるが、力が感じられない。

プライスが頭から突っ込み、ケージに押し込む。離れたペレイラが左ミドル、さらに回りながら左を伸ばす。ワンツーで前に出たプライスが、前蹴りを顔面に届かせる。残り2分、ジャブを差し合った両者、ニコ・チャントを背にプライスは前に出てクリンチ。押し返したペレイラが、ケージの前を回る。右を出して飛び込んだプライスすが、シングルレッグにも回転しながらスクランブル。スタンドに戻って右をヒットする。

(C)Zuffa/UFC

残り20秒でダブルレッグに出たペレイラ、プライスはスプロールしてパンチを連続で打ち込む。

足が揃って、殴り返したペレイラが追い込まれた状態でタイムアップに。最終回は10-8もあり、28-28のドローまでプライスが盛り返したこともありえる──が、ジャッジの裁定は3者とも29-28でペレイラを支持した。不満げな表情を浮かべたプライスを肩車して諫めたペレイラ、見事なインサイドワークを試合後も見せた。


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