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【DEEP102】藤田大和、長身ストライカーの山本聖悟にカーフ効かせ──右ハイからパウンドアウト

【写真】ストライカー、リーチで上回る山本に打撃で勝負した藤田。組みの成長も著しく、今回はその一面でけで勝利した印象すら残した(C)MATSUNAO KOKUBO

<フライ級/5分3R>
藤田大和(日本)
Def.3R2分43秒by TKO
山本聖悟(日本)

鋭い右ローを蹴り合った両者。互いにカーフを蹴り、リーチで優る山本はジャブから左ミドルを蹴る。

カーフを続ける藤田のワンツーフック直後に、山本がスピニングバックエルボーを決める。

続く跳びヒザをキャッチしてテイクダウンをした藤田は、スクランブルでギロチンを仕掛け、ガードからガブリに移行する。山本のロールで技を解いて離れる。

山本は左ミドル、藤田が左フックから右ミドル、ローを入れる。スイッチして左ミドルをガードの上から強振した藤田は、一旦間合を取る。

スイッチを織り交ぜる山本に対し、藤田は懐に飛び込んで左リードフックを2度決める。蹴りの距離から間に出る藤田、山本は詰めるか外すかしたいところだ。ジャブで突き放すことができない山本、ジリジリと藤田が距離を詰める。右ハイをかわし、左ミドルを放った山本だが初回は藤田のラウンドとなった。

2R、暫定チャンピオンとのノンタイトル戦──山本は、ここから積極的にいきたい。左ミドルハイの藤田が、右ローを蹴り込む。山本は左ジャブを伸ばすが、藤田が拳、足と先手を取る。ワンツーの打ち終わりにワンツーを打った藤田が、右ローで山本の前足を削る。さらに左ミドルから右ローと、藤田がサウスポーの山本を攻める。オーソに構えた山本、見ている時間が続く。

ヒザで前に出て後ろ回し蹴りも、藤田は見切って右ミドルハイを蹴っていく。山本も左ハイを蹴ったが、もっと数が欲しい。そこに藤田は左ジャブをヒット、ケージを背負った山本に右カーフを蹴る。リズムを変える攻撃が欲しい山本、このままだと後手に回り続けジリ貧となる。

ようやく山本が相打ち気味に左リードフックを入れるが、次がない。ジャブ、リードフックで前に出て蹴りを入れる藤田のペースで試合は続き、山本が左フックを被せようとする。目視戦のなかでラウンド終了を迎えた。

最終回、前に出た山本に対し、藤田が左ミドルを決める。ジャブの差し合い、山本が右を伸ばしてヒザを狙う。その前進を嫌がった藤田が間合を取り直し左ミドルハイ。続く山本の飛び込みからのヒザに右フックを合わせる。山本がジャブからストレートを繰り出すようになったが、左フックを被弾して動きが止まる。

藤田はここでも右カーフ、そして飛び込んで左フックはかわされる。ジャブを伸ばす山本に藤田は右ロー。

これをチェックした直後にカーフを入れ、つんのめった山本に右ハイを決める。

後方に倒れた山本に鉄槌の連打を入れた藤田がTKO勝ちを決めた。

暫定フライ級のベルトを肩にかけ、勝者は「前回DEEPの暫定フライ級王者になって、一層身を引き締めて日々取り組んできました。ですが今日は最初、あまりアグレッシブにいかずスミマセン。フライ級盛り上がってきているので、どんどん強くなってトップを目指すのでよろしくお願いします」と話した。


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