【SUG24】SUGのSは、StuckのS? ローウェンがOTでエスケープ許さずカヌートを下し王座防衛
<SUG女子アブソルート級選手権試合/5分1R>
アマンダ・ローウェン(米国)
OT by Escape time
ラケル・カヌート(米国)
引き込んで、草刈りスイープを仕掛けたローウェン。バランスを崩しながらスタンドをキープしたカヌートのパス狙いに、カウンターの足関へ。枕で固め、足を畳むカヌーとは内ヒールをセットされても、上体を起こしてたえる。足を蹴られ、マットに背中をつけたカヌートは、内ヒールにトーホールドを仕掛けて足を抜く。
右足を絡まれたまま、腕十字に移行したカヌートは足を抜いてリバース三角から腕を伸ばしかかる。さらに上体を起こして足を取りにいくと、ロックしていた足がルーズになりローウェンの頭を抜ける。それでもカヌートはトップからパスを狙い、3/4マウントへ。ローウェンはOT狙いか防御に徹し、ニーシールドで距離を取り、上体を起こしつつ時間に。
OT、先攻のカヌートはシートベルトを選択し、フェイスロック気味にRNCを仕掛ける。極めきれず、組み換えを狙ったところでローウェンは横を向いて自らの手を喉の前におきクロスして防御。カヌートはリストコントロールからRNCを狙うも、残り6秒でローウェンが胸を合わせることに成功した。
後攻のローウェンはスパイダーウェブから、腕十字狙いへ。足をすくい、左腕を伸ばしにかかったローウェンに対し、上を取ったカヌートだが十字は切れない。残り1分、ヒザを胸に置くカヌートを前方に送り、仰向けにさせようとするローウェン──カヌートは守り抜いた。
OT2Rもカヌートはバックを選び、ローウェンは肩をマットにつけて体をずらし、絞めの態勢に入らせない。手首を掴んで絞めは耐えきったローウェンは、腕十字を選択する。カヌートはローウェンの体を跨ぎ、体を平行にしてエスケープを図る。極めることはできなかったローウェンだが、再びエスケープを許さなかった。
OT最終回、3度目の正直とばかりシートベルトのカヌートが、フェイスロックも腕が張っているのか、クラッチを続けることができない。鼻に圧をかけるえげつない仕掛けもローウェルは耐えきり、2分を迎えた。
タップか1分54秒エスケープさせないと王座防衛のローウェンは、スパイダーウェブへ。ここも体を跨いで防御のカヌートが腰を上げる。ヒザで臀部に押し付け、さらに持ち上げえ腕を抜きにかかるカヌートだが、ローウェンは時間まで逃さず王座防衛に成功した。
バックも腕十字も、極めでなくエスケープを許さないという究極のスタックファイト、SUGのSは何の頭文字かと考える一方も、このホールド力の強さには脱帽だ。