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【Challengers】互角の攻防は、ガルバォンが僅差で勝利

<ウェルター級5分3R>
アンドレ・ガルバォン(ブラジル)
Def.3R終了/判定2-1
ルーク・スチュアート(米国)

【写真】昨年7月以来のMMA出場となったガルバォン。スチュアートの見事なスイープが何度も炸裂し、拮抗する一戦となったが、僅差で逃げ切った (C) Strikeforce/ESTHER LIN

試合開始早々、スチュアートの打撃で後退したガルバォンだが、あっさりとテイクダウンに成功する。クローズドガードをとるスチュアートに対し、ガルバォンは細かいパンチからクローズドを割って立ちあがると、思い切り右のパウンドを落としていく。

オモプラッタ、ヒールフックと果敢にグッラップリング合戦を仕掛けるスチュアート。ガルバォンが足を払い、ヒザ十字を狙うと、スチュアートが鉄槌を落とす。


さらにバックをうかがったスチュアートだったが、ガルバォンはすぐに胸を合わせて立ち上がる。ケージ際の攻防で、ヒザをボディに見舞ったガルバォンは、ダブルレッグからシングルに切り替え、テイクダウン。スチュアートは体を捻り、ガルバォンの頭を押して立ち上がる。

パンチの連打から組みついたスチュアートは、バックを制しダブルレッグからテイクダウンへ。ケージに押し込まれながらも、首相撲の態勢から二―を見せるガルバォンは、一瞬ジャンピングガードで抱きつくが、すぐに着地しヒザを二発ボディに突き上げる。

2R、右ローから前蹴りを受けたガルバォンが、果敢にパンチを打ち返していく。スチュアートはスイッチを駆使して、蹴り技を見せる。テイクダウン狙うスチュアートに対し、引き込むように簡単に後方へ尻持ちをつき、潜りスイープを仕掛けたガルバォン。立ち上がったスチュアートと首相撲合戦になるが、バランスを崩したスチュアートが後方に大きく倒れ込んでしまう。

トップから勢いよく攻めようとしたガルバォンだが、スチュアートがその勢いを利してスイープに成功する。直後に立ち上がったガルバォンは、テイクダウン&打撃の神経戦でシャープさに欠きながらも、ラウンド終盤にはテイクダウンを奪う。バタフライガードをとるスチュアートに鉄槌を落とし、サイドを奪ったガルバォンだが、再びスチュアートにハーフガードからのリバーサルを許し、2Rを終えた。

ハウフ・グレイシーの黒帯らしく、MMAで柔術の技術を駆使するスチュアートは、テコンドー流の打撃を加え、互角以上の展開を見せる。互いに特色を出し、ほぼイーブンな展開だったため、ポイント計上には落とせない3R。スチュアートはラウンド開始早々にテイクダウンを奪われる。

インサイドからパウンドを落とす以外、アクションが少なかったガルバォンだが、蹴り上げを利してパスを狙うと、スチュアートは左脇を差し、ここでもスイープを狙っていく。

首を殺し、そのまま肩固めを狙ったガルバォンに、三度スイープを決めたスチュアート。見事なガードワークを駆使し、スタンドに戻ってからも、シングルの態勢でガルバォンをケージに押し込んでいく。首相撲からヒザを見せたガルバォンは、スチュアートの投げを潰してトップを奪うも、またもリバーサルで下にされてしまう。

すぐに立ち上がり、寝技で劣勢になることはないのだが、得意分野でしてやられるガルバォンは印象が悪い。残り30秒となりシングルレッグでテイクダウンを狙うも、ケージに詰めた状態で試合終了の時を迎えたガルバォン――。攻めてこそいたが最終的にはポジションを互角に戻され、打撃戦ではやや劣勢だったことを考えると、厳しい結果が下ることも十分に考えられる。

結果、最初のジャッジは30-27でスチュアート、続いて30-27でガルバォン。最後の一人は29-28でガルバォン。スプリットでガルバォンがストライクフォース初戦を勝利した。

打撃に重きを置いたジャッジ、流れのなかでのグラップリングに重きをおいたジャッジ、そしてテイクダウンに重きを置いたジャッジ――。リバーサルで逆転される前に、ガルバォンがテイクダウンを決めていたことが、彼を勝者にしたような微妙な裁定だった。

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