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【TUF7】第5週 ランペイジが試合後にキレる

 (C) ZUFFATUFシーズン7、第5週目。チーム・ランペイジの練習に、TUFシーズン3ウィナーのマイケル・ビスピングが顔を出した。ヘッドギアを装着したTUF出演ファイターに、素顔のままスパーを挑み、パウンドを落とし、チョークを極めるなど、風格を漂わせるビスピングは、TUFで優勝したことで如何に自分の人生が変わったかを語る。

【写真】3試合目のイリミネーションで勝利したダンテ・リベイラ (C) ZUFFA

「練習でも、ホームでのアルコールも、自分の限界までやりぬいた。自分のできることはなんでやったんだよ」という言葉を残し、生き残りを賭けるボーイズを叱咤激励した。

このビスピングの言葉を聞くことがなかったチーム・フォレストの面々だが、マット・ブラウンは「凄く厳しいトレーニングだ。ここで練習していること自体が、夢が現実になったようなもの」と厳しい表情で、勝ち上がりへの決意を表明する。


このブラウン、四角い性格は、練習以外でもホームで他のボーイズが散らかし放題なのが、気に入らない。整理整頓されない部屋で不満を述べると、これにチーム・ランペイジのジェレミー・メイが馬鹿にしたように挑発し因縁が勃発した。

今週の生き乗り戦、3試合目のサバイバルウォーはチーム・ランペイジからはブランドン・シーン、フォレスト側はダンテ・リベイラの出陣となった。

キャリア2勝0敗のシーンは、10勝2敗のリベイラ戦に対し、「ダンテは柔術家。キャリアの差があり、俺がアンダードッグと思っているだろう。でも、奴のテイクダウンを遮断して打撃を打ちこみ、パウンドで勝つ。1RでKOする」と意気込み、オクタゴンへ。

「自分の力を出し切るだけ」というリベイラが、テイクダウンを奪い有利に試合を進める。

サイドからアームロックを狙ったところで、シーンが立ち上がるが、再度テイクダウンに成功したトップをキープし1Rが終了した。

2Rもテイクダウンから、トップキープ、アキレス腱固めなどでリベイラが攻めるが、シーンもガードから鋭いエルボーを入れ反撃する。終盤、トップを奪い返したシーンがパウンド、エルボーを集中させて、試合が終了した。

TUFのイリミネーション・マッチは、アスレチック・コミッションが立会い、レフェリーも従来の大会と変わりない面子が務めているが、非公式戦では5分×2Rというラウンド制がとられている。しかし、ジャッジが甲乙つけがたいと判断した場合は、3Rが行われる。

そして、この一戦はランペイジが勝利を確信したのとは対照的に3Rが行われた。延長ラウンドでは、両者疲れたが目立っていたが、組み技を得意とするリベイラがテイクダウンを奪うと、終盤までスタミナ温存のトップキープ。終了間際にパウンドを集中させたリベイラが、文句なしの判定勝ちを収めた。

これで3連敗となったチーム・ランペイジ。コーチのランペイジ・ジャクソンは、裁定が下ると、ジムの外に飛び出し、パーキングの小看板を殴り倒すなど、キレまくる。「戦う意思を強く持っていたのはブランドンだ。ブランドンが2Rで勝っていた」と荒れ模様に。

「ジャッジの判断は、それぞれある。しかし、絶対的に重視されているのがダメージ」と判定基準を視聴者に説明するダナ・ホワイト。ボーイズの生き残り合戦を見せるとともに、TUFはMMAの啓蒙活動を担っている。

番組の最後に、次週のイリミネーション・マッチの顔合わせが発表された。マット・ブラウンとジェレミー・メイ。ホームの因縁がオクタゴンに持ち込まれた形だ。瞬きもせずメイを睨みつけるブラウン、一方のメイはというと馬鹿にしたような嘲笑を顔いっぱいに浮かべている。

いよいよ、TUF特有のヒューマンドラマも幕が開く。

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