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【TUF7】第4週 生き残り戦にフォレスト一位指名選手が登場

2008.04.24

 (C) ZUFFA4週目を迎えたTUFシーズン7。番組冒頭では、前回の中継で最初の生き残りマッチを勝利したジェシー・テイラー(チーム・フォレスト)が、ホッとした様子でビールを飲みながら良い調子になる。

【写真】勝ったのはチーム・フォレストのティム・クレドゥアー。フィニッシュは教科書通り、見事な腕十字を極めた (C) ZUFFA

また、チーム・ランペイジの22歳、若いマチュー・ライドレーが「俺は誰とも戦うよ」と、今後について軽い調子で話していると、チーム・フォレストのダンテ・リベイラが「俺とは戦いたがらないだろう?」と挑発。いよいよUFCホームでの本格的な生活が始まった。


チーム・フォレストに対戦選択権があり、対戦相手に誰が選ばれるか、待つ身のチーム・ランペイジの練習が始まった。「イマジネーションを大切にしろ」と叫ぶランペイジ、しかし、その胸中は「俺はコーチなんてやったことがない。でも、ベストを尽くすだけ」というもの。

大声を上げ、選手たちを叱咤激励するランペイジは、「自分を信じることが大切なんだ」と自らに言い聞かせるように指示を送る。翌日、2試合目のサバイバルマッチの決定を控え、ランペイジは試合の選択権を破棄してまで、チームに招き入れたCB・ダラウェイとの相手チームの分析を講じる。

その晩、ホームでは再びダンテがライドレーを挑発する。「お前は俺と戦わない方がいい。俺はお前をKOするよ」。対してライドレーは「あいつは自身過剰だ」と不敵な笑いを浮かべた。

迎えて対戦決定のとき。フォレスト・グリフィンは、ライドレーを指名し、自らのチームからは一番にチーム入りを指名したティム・クレドゥアーをその対戦相手に選択する。

「ダンテとやりたかった。フォレストは、ティムの方が僕に与し易いと思ったんだろうね」とライドレー。その顔から、不敵な笑みが消えることはない。22歳、キャリア1勝0敗のライドレーに対して、クレドゥアーはキャリア10勝2敗を誇る31歳の選手だ。

ライドレーのことをKIDと呼ぶクレドゥアーは、「彼はここに楽しみに来ている。友達を作りに来ているんだ。でも、僕にとってはビジネス。妻もいるし、UFCに出場するという最高の夢を実現させたいんだ。もう、ゴミ溜めのような大会に戻りたくない」と語る。

「もう31歳だろ?後がないよ。だから、相当プレッシャーを感じてるはずさ」とクレドゥアーの心情を分析するライドレー。いよいよ、二人がオクタゴンで向かい合う時を迎えた。

試合は、ライドレーが、クレドゥアーの足元にタックルで飛び込むと、その足をすくいあげ、すかさずバックへ回ってテイクダウンに成功する。

クレドゥアーが立ち上がると、今後はライドレーが肘うち、更にパンチでプレッシャーを掛けていくと、クレドゥアーが押し戻してきたタイミングで、流れに逆らわず見事なそり投げ。

しかし、またしても、すぐに立ち上がったクレドゥアーが、胴タックルでテイクダウンを奪い返す。負けじと、ライドレーも身体を起こし、上を取ろうとするや、クレドゥアーは足関節から、これが極まらないとみるや、上をとってマウントへ。左右のパウンドに、肘うちを落とすと、嫌がったライドレーが背を向けたところに、クレドゥアーはチョークを狙うも、ここで1Rが終了した。

2R、ライドレーはハイキックからタックル。クレドゥアーは一旦は腰を落として受け止めるも、踏ん張りが利かずにテイクダウンを許してしまう。それでも、金網際で上になったクレドゥアーは反撃のパウンド。

両者に疲労感が見え始めるも、それを振り払うように立ち上がったライドレーは、一気呵成にパンチで突進、押し倒すような格好でテイクダウンを取り返す。しかし、これをクレドゥアーが引っくり返すと、最後はマウントポジションから、V1アームロックを餌に、落ち着いて腕十字へと移行。一本勝ちで勝負をつけた。

「トップをとったとき、もっと動けばよかったね」と、それでも笑顔のマチュー・ライドレー、ランペイジは「2Rに寝技へ行ったのが、最大の間違いだった」と話す。

「2Rの最後はトップキープで勝てたけどね」というフォレスト、ティム・クレドゥアーは「フィニッシュしたかったんだ。良い試合だった、エキサイティングだったよ」というコメントを残した。

ランペイジに詫びを入れたライドレーは、「トップを取らないと勝てないことは分かっていた」と、いつも自嘲気味の笑いでなく、幼い笑顔を残しホームを去ることになった。

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