【Shooto2021#03】ダウンを奪い、高速パウンド。宇田悠斗が清水清隆に判定勝ちで王座挑戦をアピール
【写真】右拳を負傷しながら、清水に快勝した宇田悠斗。フライ級は世代交代が明白となった(C)MMAPLANET
<フライ級/5分3R>
宇田悠斗(日本)
Def.3-0:30-27.29-27.29-27.
清水清隆(日本)
低い体勢から入った宇田が、フェイントをかけながら、右のカーフキック。清水の左ミドルハイをブロックし、右カーフを返す。
さらに右カーフをもらった清水は一瞬バランスを崩した。宇田が左ジャブと右カーフ、清水が前に出るとバックステップでかわす。回る清水を左ジャブで追いかける宇田。宇田の左が伸びる。そして清水の動きが止まるとカーフを放つ。
ラウンド中盤、清水もローで相手のバランスを崩す。清水が前に出ると下がる宇田、反対にプレッシャーを強めると、清水は下がるが、清水もケージ中央で右ローをを放っていく。清水の右ローに対し、宇田はボディ。続いてカーフをヒットさせると、清水は効いた様子で一瞬動きが止まる。すでに清水の左ふくらはぎは赤く腫れている。ラウンド残り30秒で清水が左フックを当て、宇田に尻もちを着かせた。
2R、前後に動く宇田に対し、プレッシャーをかける清水。すると宇田がサイドに回りながら、右クロスで清水をのけ反らせ右スイングを当てる。
清水が左フックで飛び込んでくると、サイドステップでかわす宇田。清水がテイクダウンを狙おうとした瞬間、宇田の右ショートがヒット。そのまま清水は組み付こうとするが、宇田はがぶる。
残り2分近く、清水が立ち上がって離れる。そこに右カーフを放つ宇田が、距離ができると右スイングを狙っていく。前後に動きながらアッパー気味の左ジャブを当てる宇田。そして右カーフ。残り1分を切ったところで、清水の右フックに右を合わせた宇田。
尻もちをついた清水に、宇田が高速パウンド連打。さらにトップからパンチを落とし、清水は一度立ち上がりながら、すぐさま宇田がグラウンドに持ち込みパンチを連打して2Rを終えた。
最終回、右目周辺から出血が見られる清水が前に出るが、宇田が左ジャブを当てる。さらに前に出てくる清水に右をヒット。距離を詰める清水だが、宇田がかわす。残り4分を切ったところで、宇田が右を振ってから組み付き、そのまま清水をケージに押し込む。
バックに回った宇田に対し、清水は反転。宇田は離れて再びテイクダウンを狙うも、清水は宇田の首を抱えて引き込み、ギロチンを仕掛ける。
ラウンド残り2分で宇田が頭を抜いて、フルガードを取る清水を抑え込む、パンチを上下に連打。残り1分でブレイクがかかると、宇田は笑みを浮かべて左を振るう。清水の左前蹴りに宇田は左フックを返す。飛び込む清水に対し、左を当てる宇田は、さらに右を追撃。
逆転を狙う清水を、サイドステップでかわす宇田が、左フックを当てながらバランスを崩したものの、立ち上がって試合を終えた。
ジャッジ1人がフルマークをつける形で、宇田が3-0の判定勝ち。試合後、宇田は「もうそろそろベルトが欲しいので」と、6月20日に行われる世界フライ級チャンピオンシップの勝者への挑戦をアピールした。