【3CG06】1万5000ドル獲得は、カイナン・デュアルチ。ヴィクトー・ウゴをレフェリー判定で破り優勝
<3CG GP決勝/7分1R>
カイナン・デュアルチ(ブラジル)
Def.OT Ref Judge 3-0
ヴィクトー・ウゴ(ブラジル)
ヴィクトー・ウゴに入場に続き、リングアナから入場の呼び出しが掛ったカイナン・デュアルチがBGMが流れ終わっても姿を見せない。その後、5分のインターミッション後にデュアルチがマットに戻るというアナウンスなされる。
何もなかったようにマットサイドの姿を現したデュアルチに対し、ウゴが引き込む。デュアルチは内ヒールを仕掛け、ロールしたウゴが尻を蹴って足を抜く。トップのデュアルチに対し、今度はウゴがヒールを仕掛ける。今度はデュアルチがカウンターアタックを仕掛けつつ、足を抜く。ウゴのXガードを潰したデュアルチがサドルをセットアップする前にウゴが反転して足を抜く。
両者が足関節の仕掛けは、爆発力とスピードに欠け、その次の展開を念頭に置いての仕掛けのように見える。ゆっくりとしたリズムのまま進み、デュアルチが足首を掴んでパスを伺う。ウゴがインヴァーテッドから50/50も立ち上がることはできず、ポイントは入らずデュアルチが解除する。早くも残り時間は1分を切っている、両者揃って延長に向けて力をセーブした終盤戦となった。
ゴールデンスコア形式の延長戦は、ウゴに選択権が与えられボトムを取る。キムラを仕掛けたウゴ、このまま時間が過ぎると仕掛けられているデュアルチはレフェリー判定で勝てない。残り2分、立ち上がったデュアルチはスイープ狙いを潰し、シングルレッグにバックにつく。横回転からワンフック&シートベルトのデュアルチに対し、ウゴは上を向いてガードに戻し、危機的状況は逃れる。
残り75秒、ボトムから仕掛けを増やしたウゴは外掛けからカーフクラッシュへ。この筋肉潰しを20秒間流したデュアルチ、タイムアップとなりジャッジはカイナン・デュアルチの勝利を支持した。
8人トーナメント、7試合。本戦決着はなく、延長でもサブミッションはマイケル・ファウラーの準々決勝のみ。レフ判定が決勝を含め、3試合。ルールを理解し、勝ちに徹する戦略をもって戦うグラップラーを否定はできない──故にグラップリングは難しいと考えさせられるトーナメントとなった。