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【FOX Sports Presents】日曜午後12時半から、UFC Fight Night36

2014.02.14

Lyoto

【写真】母国ブラジルでのファイトとはいっても、リョートはLA在住で生まれ育ったのはアマゾン河口のベレン。ジャラグアとは3000キロ近く離れている (C)MMAPLANET

15日(土・現地時間)、ブラジル・サンタカタリーナ州ジャラグア・ド・スゥのアレナ・ジャラグアで開催されるUFC Fight Night 36「Machida vs Mousasi」。メインはイベント名にある通りリョート・マチダ×ゲガール・ムサシのミドル級戦が組まれている。

王者クリス・ワイドマンにヴィトー・ベウフォートが挑戦することが決まっているミドル級戦線は、今大会にも出場するジャカレ・ソウザを始め、ルーク・ロックホールド、ティム・ケネディ、ヨエル・ロメロと元ストライクフォース勢が台頭。同様にUFC生え抜きファイターもブラッド・タヴァレスやジャカレと対戦するフランソワ・カルモンら新しい力が目立つようになってきた。

そんなミドル級において、元UFC世界ライトヘビー級王者(=リョート)と、元ストライクフォース世界ライトヘビー級王者(=ムサシ)が戦う今大会のメインは、次々期チャレンジャー選定に大きな影響を与えることになる。10月の転向初戦では左ハイキック一発でマーク・ムニョスをキャンバスに沈めたリョートは、ライトヘビー級時代と比較しても、体が絞られキレが感じられた。MMAでは珍しく空手を全面に打ち出すリョートは、他に比肩する者がない独特のスタイルの持ち主だ。そんな彼の戦いの根幹をなすのが、スピードとタイミング。ライトヘビー級時代は、ナチュラルに近いフィジカル故、その速さは大きな体躯を誇るライバルの中で群を抜いていた。

1階級下げることで、最大の武器を失う危険性もあったが、35歳の彼は瞬発系のトレーニングも成果もあり、絶対的なスピードを増すことで、相対的にも速さというアドバンテージを失くすことはなかった。リョートはより速く、より力強くなったことをムニョス戦で示したといえるだろう。

進化したリョートとブラジルで戦うこととなったムサシは、2008年9月のDREAMミドル級GP決勝(=ジャカレにKO勝ち)以来、実に5年5カ月振りのミドル級復帰戦となる。日本をベースに戦っていた時代は、将来的にヘビー級転向も視野に入れていたムサシだが、さすがに世界最高峰の舞台で生き残るために、ファンタジーは捨て、現実路線を見据えることとなった。両者は公式発表ではともに共に183センチだが、ムサシの方が長身というイメージが強い。5センチ以上長いリーチが影響しているかもしれない。

間合いのコントロールを最重要視するリョートにとって、自分の戦いを貫くには正統キックボクシングを使いこなすムサシは厄介な相手といえる。リョートの出足を止めるローを、パンチからのコンビネーションでムサシが決めることができれば、試合は一気に彼が優位となる。その一方で精神的に劣勢になると、ジリ貧状態となり、動きが一気に落ちる傾向もみられるムサシ。サポーターの圧力、母国で圧倒的な強さを誇るブラジリアン・ファイターの勢いに呑まれる可能性は低くない。

母国開催の優位性が明らかになったMMAワールド。ブラジルという地球の反対側でオクタゴン・デビューを迎えるのが佐藤豪則だ。桜庭和志のDNAを持ち、長南亮に闘魂を注入された佐藤は、実母が病床で命を賭けた戦いを強いられている状況で、家族のバックアップを受け、オクタゴン挑戦を決めた。対戦相手は野性味あふれるエリック・シウバ。昨年10月にキム・ドンヒョンにまさかの逆転KO負けを喫したことで、背水の陣で佐藤戦に臨んでくる。時差、長距離の移動、初めての海外での試合、5年振りのケージとユニファイドルール。佐藤に有利な状況はない。そんな厳しい現実が、彼の集中力を高め、背中を押すこともある。下手な駆け引きはなく、組んでアームロックを極めるという佐藤の姿勢が功を奏す――恰好の状況を生み出したと捉えることもできる。

元世界王者同士のミドル級対決、佐藤のUFCデビュー戦が見られるUFN36の模様は、2月16日(日)午後12時30分より、FOXスポーツ&エンターテイメントでライブ中継される。


■ UFN36 Machida vs Mousasi 対戦カード

<ミドル級/5分5R>
リョート・マチダ(ブラジル/4位)
ゲガール・ムサシ(オランダ/9位※)

<ミドル級/5分3R>
ジャカレ・ソウザ(ブラジル/3位)
フランソワ・カルモン(フランス/8位)

<ウェルター級/5分3R>
エリック・シウバ(ブラジル)
佐藤豪則(日本)

<ウェルター級/5分3R>
ヴィスカルディ・アンドレージ(ブラジル)
ニコラス・ムサケ(スウェーデン)

<フェザー級/5分3R>
チアゴ・タバレス(ブラジル)
ズベア・トホゴフ(ロシア)

<フェザー級/5分3R>
シャーウス・オリベイラ(ブラジル)
アンディ・オグル(英国)

<ライト級/5分3R>
クリスティアーノ・マルセロ(ブラジル)
ジョー・プロクター(米国)

<ライト級/5分3R>
ホドリゴ・ダム(ブラジル)
イヴァン・ジョルジ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
フランシスコ・トリナルド(ブラジル)
ジェシー・ロンソン(カナダ)

<バンタム級/5分3R>
ユーリ・アルカンタラ(ブラジル)
ウィルソン・ヘイス(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
フィリッピ・アランテス(ブラジル)
マキシモ・ブランコ(ベネズエラ)

<ウェルター級/5分3R>
イルデマウ・アルカンタラ(ブラジル)
アルベルト・トメノフ(ロシア)

※ライトヘビー級

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