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【GLORY15】イスタンブールでLH級T。スポーン×サキ実現も

Spong vs Saki

【写真】イスタンブールのファンの絶大な支持を得るグーカン・サキ。ライトヘビー級転向2戦目で、最強タイロン・スポーンとの対戦が実現するか(C)GLORY&IT’S SHOWTIME

28日(火・現地時間)にGLORY より4月12日(土・同)にトルコの首都イスタンブールのウルケル・スポーツアリーナで開催されるGLORY15 ISTANBULのメインカードを発表した。

オランダ生まれのトルコ人で、現地で絶対的な知名度を誇るグーカン・サキがライトヘビー級に転向し、4人制ワンナイト方式のワールドチャンピオンシップ・(WC)トーナメントに参戦する。米国でキック人気の地固めをするGLORYにとってトルコ&イスタンブールはドル箱のマーケットで、サキがメインでダニエル・ギタを破った昨年4月のGLORY6 は同じウルケル・スポーツアリーナに1万2000人の観客が集まっている。

昨年10月のシカゴ大会で行われたヘビー級WCトーナメントでリコ・ヴァーホーベンに敗れたとはいえ、ヘビー級で3位にランクされており、十分に頂点を目指すことができるサキ。ただし、身長が182センチということもあり、より自分の実力が発揮できる階級としてライトヘビー級を選択したのだろう。この辺りがヘビー級とMAXに集約していたK-1とGLORYの違いといえる。

とはいっても、そのベストな階級として選択したライトヘビー級にも、世界には強豪が揃っている。サキと準決勝で対戦するネイサン・コーベットは、過去にWMCムエタイは82キロと86キロを制し、WBCムエタイに至っては79キロで戦っていたこともあるベテランファイターだ。ヘビー級でもA-1World Combatを制するなど結果を残しているが、やはりWKN世界王座を3度防衛しているライトヘビー級が彼にとってベストの階級といえるだろう。

シュートボクシングで来日経験もあるが、豪州をベースにキャリア63戦で59勝4敗1NC、44KOという記録を残すコーベットは楽な相手ではない。もう一つの準決勝ではそのコーベットをシカゴ大会で破ったタイロン・スポーンが、ブラジルのサウロ・カバラーリと戦うことも決まった。WCTの前身ライトヘビー級スラム8人制トーナメント(=GLORY09)を制しているスポーン。スラム決勝ではIt’s Showtime世界95キロ王者ダンヨ・イルンガを16秒でKOしており、現時点の95キロ以下のキックボクシングで世界一と目されている。

イスタンブール大会で最強スポーンを投入したライトヘビー級T、サキは決勝進出がマストという厳しい大会でもある。そんなライトヘビー級戦線に加え、ワンマッチでロビン・ファン・ロスマーレンが、マラット・グリゴリアンと対戦するライト級マッチも今回、発表となった。ご存じのようにライト級WCTでアンディ・リスティに敗れ、準優勝に終わったロスマーレン。復帰戦と思えない厳しい相手が用意された。ベルギー在住のアルメニア人グリゴリアンは、It’s Showtime73キロ級王者で、ボクシング技術とローキックの強さが際立つ。

Marat Grigorian【写真】GLORY出場は昨年4月のイタリア大会以来となるマラット・グリゴリアン(C)GLORY

いわゆるムエタイ系ではなく欧州キックボクサータイプのファイターだ。K-1参戦経験のない22歳が、24歳のランク2位のロスマーレンと戦う。時代の流れを感じることができる新鮮なカードだ。

■ GLORY 15 ISTANBUL 対戦カード

<ライトヘビー級ワールドT決勝/3分3R>
TBA
TBA

<ヘビー級/3分3R>
エロール・ジマーマン(オランダ/8位)
ベン・エドワーズ(豪州/6位)

<ライト級/3分3R>
ロビン・ファン・ロスマーレン(オランダ/2位)
マラット・グリゴリアン(ベルギー)

<ライトヘビー級ワールドT準決勝/3分3R>
グーカン・サキ(トルコ/3位)※
ネイサン・コーベット(豪州/7位)

<ライトヘビー級ワールドT準決勝/3分3R>
タイロン・スポーン(スリナム/1位)
サウロ・カバラーリ(ブラジル/3位)
※ヘビー級

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