【ONE115】和田竜光と対戦、ヨッカイカー・フェアテックス─02─「コーチなし。でもマイペンライ」
今夜18日(金・現地時間)にシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE115「Collision Course」で、和田竜光と対戦するヨッカイカー・フェアテックス・インタビュー後編。
ムエタイ出身、強烈な打撃の持ち主でありながらスクランブルと柔術を習得し、タイのMMAの進化の象徴であるヨッカイカーは、和田との試合にジムからコーチが派遣されていないという驚きの現状を話した。
<ヨッカイカー・フェアテックス・インタビューPart.01はコチラから>
──ところでヨッカイカーは、なぜムエタイからMMAに転向したのですか。
「それもムエタイを始めた時と同じさ。何か新しいことにチャレンジしたいと思ったからだよ。そしてフェアテックス・ジムのオーナーがMMAに挑戦するのも良いし、まずはムエタイとMMAを並行してやってみるべきだと言ってくれたんだ」
──バンコクでの試合ではパンチでKO、ローキックで対戦相手を戦闘不能に追い込みました。また、打撃だけなく柔術、スクランブルを駆使し、ついにMMAの組みを消化したムエタイMMAファイターがタイから出てきたというインパクトを与えました。
「試合中、打撃で戦うのか、組技を使うのを決めて戦うことはないよ。その場に応じて必要なことをしているだけで。確かに僕はムエタイ出身だ。でもグラップリングもブラジリアン柔術もムエタイと同じように大好きなんだ」
──ではバンコクのタイ国内ショーから、シンガポールで行われるグローバルショーへの出場に関してはどのような気持ちでいますか。
「タイ以外のONEで戦う初めての試合だし、少しナーバスになっている。そうだね、難しさは感じているよ。それが正直なところだ。今回、シンガポールにはコーチなしで1人でやって来たから、そういう面でもね」
──えっ、試合なのにコーチがいないのですか。
「そうなんだ。ただ、心配はしていないよ。マイペンライ、十分に練習をしてきたし」
──それにしても、コーチが来ないというのは?
「もうすぐニューイヤーだというのも影響しているだろうね。何よりもジムの他の選手も試合を控えている。今、シンガポールにやってきてタイに戻ると2週間の隔離措置が取られ、ジムで指導ができなくなってしまうからね。
でも試合の時はロドレック・PKセンチャイジムのコーチがコーナーについてくれるから大丈夫だよ。ワダと戦うことになり、メインカードに変更されたから可能になったんだ」
──……。ところで和田選手からはグラップリングは自分が上で、立ち技だけでも負けていないとい発言がありました。
「彼のグラップリングが僕より上なのは、絶対的に正しいよ。それでも僕もグラップリングやブラジリアン柔術の練習をしてきたからベストを尽くす。ワダを怖がることはない。
そして……打撃でも負けていないと彼が言ったということだけど……驚くしかないね。まぁ、どうなるのか試合で明らかになるだろう。僕も自信はあるよ(笑)」
──では、試合で何を見せたいと思っていますか。
「う~ん、どういえば良いかな。今は特に何を見せたいとかはないかもしれないね。言えることは、自分が何者か僕は知っているということ。ワダの動きを見て、勝つために必要なことは何でもするよ」