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【LFA96】レスリング・パニッシャー=モー・ミラー、6度目のスラムでカルバーリョを失神KOに追い込む

<バンタム級/5分3R>
モー・ミラー(米国)
Def.2R2分57秒by TKO
ヘジヴァウド・カルバーリョ(ブラジル)

まず後ろ回し蹴りを見せたミラーが、低い姿勢のダブルレッグで飛び込みテイクダウン。同時にカルバーリョのバックに回ると、持ち上げて頭から落としていく。立ち上がってケージに寄りかかるカルバーリョをバックスープレックで投げたモーは、3度目に続き、4度目のスラムは肩から落とす。

成すすべなく投げられるカルバーリョは、ついにケージを掴み注意を受けてしまう。サイドバックで首を絞めにいったモーは、シングル&アンクルピックに移行すると、カルバーリョがギロチンで頭を抱える。シングルからダブルレッグに切り替え、テイクダウンと同時に頭を抜いたモーがガードの中から右エルボー、パンチを落とし初回を圧倒──10-8✖3とした。

2R、距離を取るモーに対し、カルバーリョは踏み込んで右フック。これをかわしたモーはローで姿勢を崩させ、組みつくと即バックを取る。足首を触りつつ、背中に飛び乗りフックしたモーは、自ら着地して正面に回ってシングルへ。エルボーとスイッチで耐えるカルバーリョだが、自ら胸を合わせて引き込みを選択。

ミラーはバックに回り、立ち上がったカルバーリョを後方に投げると──ついに肩と頭から落とされたカルバーリョは動きを止めて失神、容赦なくパウンドを入れたモーが事実上、投撃でTKO勝ちを手にした。肩を負傷し苦悶の表情のカルバーリョに対し、満面の笑みを浮かべてミラーはプロ転向後の戦績を5連勝とし、「倒すだけでない。パニッシュするレスリングを見せた」というパット・ミレティッチの言葉に「どんなところで投げることができる。これが僕のMMAだよ」と応えた。そして「2021年はもっと試合をして、名前をあげたい。それだけだよ」とミラーは言葉を続けた。


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