【Brave CF44】何でも有りに近いからこそ、何にもなしになった試合。ロランド・ディがブレウィンを下す
<ライト級/5分3R>
ロランド・ディ(フィリピン)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
ジョン・ブレウィン(ニュージーランド)
右に回るブレウィンの右ローをディがかわす。距離を取って戦う両者、中央を取ったディが右ローを蹴る。既に1分20秒が経過しており、ブレウィンが右回りを続ける。右で前に出たディ、ここもブレウィンはサークリングを続ける。ブレウィンは右のフェイク、距離を詰め切れないディが右オーバーハンドを振るうが届かい、右ローを蹴り、右に回るブレウィンに対し、ディが左ミドルも距離は合わない。直後に右ロー入れたディは、ブレウィンの左ハイをブロック。ブレウィンは左ミドルを蹴るが、ディにボディを殴られる。
残り1分を切っても、試合は動かずにいたが、最後の30秒で距離を詰めたディに対し、ブレウィンが組んでダブルレッグからケージに詰めていく。シングルに切り替えても、倒すことはできずディが肩パンチを見せて初回が終わった。
2R、ブレウィンの右ローをかわすディが、右ハイを狙う。余りも回り過ぎるブレウィンは、ここで左フックを被弾する。攻めが少ない分、攻撃を受けることは避けたいブレウィン。ロー以外の攻撃がなく、足を使うブレウィンに対し、ディも無暗に飛び込むことができない。ディはローにワンツーを振るって距離を詰め、ブレウィンが回る。右手を前に出し、左手をくるくる回して右に動くブレウィン──前にようやくでるが、左フックをディに打たれる。ガードされも左ハイを蹴るなど、手数でわずかに優るディ。
ブレウィンは右ローを当て、左フックをかわす。さらに右ハイに離れたブレウィンが、続く右フックにダブルレッグを合わせる。立ち上がったディはボディロックテイクダウンで再び、倒される。スクランブルでボディロックを取ったディだが、時間となった。
最終回、ローを掴んでテイクダウンしたディは、ローを蹴り暫らく様子を伺っていたが、ヒザをついてガードの中へ。即ハーフとったディに対し、ネルソンで上を取りに掛かったブレウィンだが、ディがスクランブルに持ち込みスタンドに戻る。近い距離でパンチを交換した両者、ブレウィンは左ジャブから組んでいきハイクロッチへ。ダブルからシングルに切り替えたブレウィンだが、ディはケージを使い倒されず頭を押して足を引き抜く。
離れて右を当てたディ、ブレウィンは左ジャブを伸ばす。ディもジャブを返す、右ローを蹴り込む。続く左ミドルは低かったが、ブレウィンはブレイクを要求しない。大きな動きのないまま、試合は最後の1分に。距離を詰めて右ヒザを繰り出したブレウィン、当たりは浅く、ここも待つ展開に。ディもローを蹴り、何やら挑発するが手は出ない。残り10秒、ローに右を合わせようとしたディ、ブレウィンは左ハイを見せてタイムアップに。
結果は3-0でディ。「2週間前のオファーで勝ったんだ。タイトルショットだ。皆、彼を恐れて試合をしなかった。チャンピオンになるには、恐れていけない。僕は構わない。アスリートはリスクを考える。でもウォリアーは違う」とアピールするディだが、ライト級王座挑戦に名乗りを上げるのは著しく内容に乏しい試合だった。