【UFC109】組み技の攻防見られず――マイアが判定勝利
■第8試合 ミドル級/5分3R
デミアン・マイア(ブラジル)
Def.3R終了/判定
ダン・ミラー(米国)
【写真】期待された組み技の攻防こそ見られなかったが、ミドル級サバイバルマッチはマイアが勝利。いまや手が付けられなくなってきたソネンから昨年一本勝ちを奪っている柔術セレブが再び王座戦線に浮上 (C) ZUFFA
踏み込んで右ボディを放つミラー。マイアは左を打ち込み、距離が近づくと組もうとするも、ミラーはアッパーで突き放す。ならばと細かいパンチを見せて組みついたマイアは、ケージにミラーを押しこんだが、テイクダウンに至らず、再び打撃の間合いへ。
鋭い左ミドルから組みついたマイアは、ダブルレッグでテイクダウンに成功する。直後に立ち上がったミラーに対し、マイアが放ったヒザは急所を直撃したが、レフェリーが見落としたため、フックを連打で打ち込む。ここで股間を押さえ、距離を取ったミラーにインターバルが与えられ、試合は再開。ミラーの左ジャブに、マイアは右ストレート、左ボディフックを合わせていく。
ここで再び組みついたマイア、足払いでミラーの姿勢を崩すが、ミラーも直後に立ち上がる。
2R、打撃の間合いでお見合いが続くなか、時折距離が縮まると、互いに単発のパンチを放つが、硬直した局面を打開することはできない。館内からブーイングが起こるなか、ミラーの右ボディがヒットするが、試合は再びお見合いの展開に。左を伸ばすマイアだが、これはミラーの顔面を捉えることができず、またスタミナ温存のためか組みつくこともないまま、動きを見せることなく最終ラウンドを迎えた。
最終回、引き続き右ミドルを打ち込むミラー。マイアの右をかわし、距離を再びとる。ここでマイアが動き、組みついていくが、距離を取られてしまう。ミラーのパンチでバランスを崩したマイアは、尻持ちをついた状態から、ミラーが勢いに乗って近づいてくるとサイドについて、テイクダウンに成功。足を折りたたみ、パウンドを落とすが、ミラーに立ち上がられる。続けてテイクダウンを仕掛けたマイアに、ミラーはスプロールからかわしたように見えたが、再びテイクダウンを奪われる。
左ワキを指して、右でパウンドを落とすマイア。足を引き抜いてパスを狙うが、ミラーは畳んでいた足を戻してフックガードへ。両腕をかんぬき状態にして、パウンドを防ぐミラーは、ラバーを見せるが、功を奏さず、このまま試合終了。30-27、30-28、29-28でマイアがUFCで初めて判定勝ちという結果を手にした。