【ONE112 II】ミャオ・リータオと対戦、澤田龍人─02─「苦手なタイプです、正直なことをいえば」
【写真】苦手な相手だからこそ、自分を貫く必要がある澤田だ(C)MMAPLANET
16日(金・現地時間)に配信されるONE112「Reign of Dynasties II」でミャオ・リータオと対戦する澤田龍人インタビュー後編。
半年以上も組み技のスパーリングがなく、ファイトウィークになってようやく対人練習を行うことができたという衝撃の告白があったが、だからこそ澤田のこれまでが問われる試合となることを本人も十分に理解している。
ストロー級は日本人が5人もいる。序列でいえば、一番下にある澤田が存在意義を示す勝ち方をミャオ・リータオ戦で魅せることができるか、その意気込みを訊いた。
<澤田龍人インタビューPart.01はコチラから>
──これまでやってきたことを出して勝つ。そんな澤田選手ですが、ミャオ・リータオの印象は?
「見た目も試合もフィジカルが強いです。勢いで攻める選手ですね。だからああいう勝ち方をするけど、跳びヒザで負けたりしているんだと思います」
──チームメイトのデェダムロンが既に対戦経験がありますが、何かアドバイスはありましたか。
「パンチが大振りで、そこだけ気をつけろと言われています。打ち終わりも、しっかりとガードを上げないとダメだ。近いともらうので、すぐに距離を取るべきだとアドバイスをくれました」
──パンチはほぼフックという印象があります。
「そうですね。歩いてフックを出す」
──歩くという表現を使ったということは、それほど鋭い踏み込みでなく、前に出てくるということですか。
「その場というか歩きながら打ってきます。喧嘩屋みたいな打撃です。でも大振りだけなので、コンパクトな打撃を当てていけば嫌がって下がると思います。
僕からすると苦手なタイプです、正直なことをいえば。前に出てくるフィジカルが強い相手は。でも、だからこそどういう風に戦い、勝てるようにするのか。ここは勝負だと思っています」
──そういう意味では昨年12月のボカン戦は悔いが残る試合になってしまったのではないでしょうか。
「これまで戦ってきたなかで、一番悔しい試合でした。自分がやるべきことを何もできなかったです。だからこそ、今回の相手も強いですけど、これまでやってきた空手、レスリング、全てを出せる試合にしたいです」
──しかし、その空手に関しては余りコーチ陣にも分かってもらえないところはあるのではないでしょうか。
「それでもシアー(バハドゥルサダ)はよく僕の話を聞いてくれますし、あの距離で戦うことも理解してくれます。威力があるのでパンチの打ち方も、空手で身につけたままでやらせてもらっています。ただ、どうしてもガードを上げろとは言われます。
ガードもそうですし、Evolveで習っているムエタイとかも自分のなかで考えて出すようにしています」
──ところで9月にはRoad to ONE02で猿田洋祐選手と内藤のび太選手が戦い、猿田選手が判定勝ちを収めました。
「あの試合は視ました。一言でいえば凄かったです。僕がされると嫌な試合でしたね。あれが3R続くのはキツイという戦いでした。あんな試合を猿田選手とのび太選手にされたことは、正直悔しかったです。差をつけられているとも感じています」
──さらに箕輪ひろば選手も修斗世界ストロー級王者の肩書を持ってONEにやってきましたし、フライ級KOPの仙三選手もストロー級に落としました。
「日本人が多いのは嬉しいです。日本人選手と戦うことは難しいですけど、日本人がこの階級を引っ張っていくという状況は良いことですし。でも、僕がそこに加わるには今回の相手にどういう風に勝てるのか。そこが重要になってくると思います」
──MMAPLANETではかつての空手の師匠である岩崎達也氏に組み技の練習ができない状況で試合をする澤田選手に対して、言葉をもらっています。
「本当ですか!」
──岩﨑氏は「顔が八つ裂きにされても、組み続けろ。組み技の練習ができないで試合をすることをチャンスだと思え。絶対に負けないという意識でいけ。死んでも負けるな」とのことでした。
「押忍。凄く、岩﨑先生が言われそうな言葉ですね。ありがたいです。そのつもりで戦います。やるしかないです」
──では日本で応援してくれるファンに一言お願いします。
「前回から試合間隔が空いてしまって、色々なことがあり大変でしたが、試合が決まりました。次に繋がる勝ち方をしたいと思っています。頑張ります!!」
■視聴方法(予定)
10月16日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE App
毎週木曜、26時05分~テレビ東京「格闘王誕生! ONE Championship」
■ONE Reign of Dynasties II対戦カード
<キックボクシング・バンタム級/3分3R>
秋元皓貴(日本)
ジャン・チェンロン(中国)
<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
サゲッダーオ・ペットパヤータイ(タイ)
ジャン・チュンユ(中国)
<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ケアヌ・スッバ(マレーシア)
タン・カイ(中国)
<ムエタイ・フライ級/3分3R>
アズワン・チェウィル(マレーシア)
ワン・ウェンフェン(中国)
<ストロー級(※61.2キロ)/5分3R>
澤田龍人(日本)
ミャオ・リータオ(中国)
<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
モハメド・ビン・マムード(マレーシア)
ハン・ズーハオ(中国)