【ONE112 II】半年間、グラップリング無し──澤田龍人に旧師からエール「顔を八つ裂きにされようが」
【写真】レスラー、そしてMMAファイターの澤田。会話の端々で聞かれる言葉は『押忍』だ(C)MMAPLANET
16日(金・現地時間)に配信されるONE112「Reign of Dynasties II」でミャオ・リータオと対戦する澤田龍人。
その澤田がコロナ禍の影響で3月の終わりから組み技の対人練習をしないで、今回の試合に臨むことをインタビューで明かした。
このような前代未聞の状態で戦う澤田に、かつての師である剛毅會の岩﨑達也氏からエールを送ってもらった。そこには連綿を受け継がれる──「千日を以って初心とし、万日を以って極とす」の精神が宿る言葉が澤田に届くか。
──かつての教え子、澤田龍人選手が半年間グラップリングの対人練習ができなくて、試合に挑むことになりました。こういう状況で元師匠として、澤田選手にどのようなアドバイスを送ることができますか。
「まぁ、MMA選手が組み技の練習ができなくて試合をするってなると、本来は私なら出場させません。でも、龍人はもうEvolve MMAの所属選手で給料をもらって練習し、試合をしている。そういう環境を彼は手に入れたんです。だから、言われればやるしかない。
そして、そのやるしかないという状況が彼にとってチャンスだと思います。龍人に欠けていたのは『絶対に負けない』っていう意識でした。気持ちじゃないです。意識です。ずっとMMAをやってきたんだから、組み技で勝負するんだ。半年間やってなくても、組んだら絶対に離さないんだ。そういう気持ちではなく、Evolve MMAの一員として意識としてそういう風になれるのか。なるしかないんだから、もうそういう意識で戦うだけです。
相手の中国人選手より、テイクダウンは強いだろう。なら5分3R、ずっとテイクダウンして抑える。立たれても倒して抑える。テイクダウンの評価が低いといっても、倒して抑えて、殴らせない。とにかくガムシャラに組みついて。もちろん、その前に打撃を見せる必要がありますけど、ガキの頃からやっているレスリングで死んでも負けねぇって、そうやって戦えば良いんです。顔を八つ裂きにされようが、組みつく。それでも組みに行って負ければしょうがないです。それが勝負です。
でも、それもせずに平気に負けるなよって。食らいつく。修斗でできなかったことを、今、この試合でやる。Evolveの一員として、AACC時代になかったところを見せる。お前、そのためにシンガポールに行ったんだろ。やるしかないという意識でやるしかない」
──分かりました。記事を通して、澤田選手に元師匠からのエールを送らせていただきます。
「死んでも負けるな。それだけです。能力はあるんです。この状況が龍人を強くさせることを願っています。小賢しいクソの役にも立たない技術でなく、やるしかないという意識で戦ってくれということです」
■視聴方法(予定)
10月16日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE App
毎週木曜、26時05分~テレビ東京「格闘王誕生! ONE Championship」
■ONE Reign of Dynasties II対戦カード
<キックボクシング・バンタム級/3分3R>
秋元皓貴(日本)
ジャン・チェンロン(中国)
<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
サゲッダーオ・ペットパヤータイ(タイ)
ジャン・チュンユ(中国)
<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ケアヌ・スッバ(マレーシア)
タン・カイ(中国)
<ムエタイ・フライ級/3分3R>
アズワン・チェウィル(マレーシア)
ワン・ウェンフェン(中国)
<ストロー級(※61.2キロ)/5分3R>
澤田龍人(日本)
ミャオ・リータオ(中国)
<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
モハメド・ビン・マムード(マレーシア)
ハン・ズーハオ(中国)