【UFC253】こんな姿は見たくない……ディエゴ・サンチェス、ジェイク・マシューズに完敗
<ウェルター級/5分3R>
ジェイク・マシューズ(豪州)
Def.3-0:30-26.30-26.30-26
ディエゴ・サンチェス(米国)
試合開始直後にディエゴが突っ込み、左ミドルへ。姿勢を乱しながら、同じ動きを見せたディエゴは蹴り足をキャッチされマシューズの右を被弾する。間合いを取り直した両者、ステップインしてマシューズが右を当て、さらに右アッパーを打っていく。ディエゴは自らのローの空振りで一回転、力が入り過ぎているディエゴは手を一度合わせて深呼吸、これを試合中にやってしまうのも彼らしい。
マシューズは右ハイをガードの上から蹴り、右ストレートを狙う。しっかり右を当てるマシューズはディエゴの乱打戦に乗らないように正確な攻撃を繰り返す。右ストレートだけでなく左フックもヒットさせたマシューズが試合をリードする。ディエゴはボディショットを入れると、左右のパンチを振るって前に。マシューズは背中を見せて走り、間合を取り直すと右を2発当て、ディエゴの前進にカウンターの右を用意する。
それでもディエゴは前に出て、テイクダウンを狙いスプロールしてきたところでパンチを打っていく。逆に右アッパーを狙ったマシューズは空振りになった直後にダブルレッグでテイクダウンを奪い、パウンドを落とす。ヒールを狙ったディエゴは、重く勢いのある右を2発被弾し初回が終わった。
2R、ディエゴに突進をかわすマシューズ。ディエゴは右カーフを2発蹴り、前に出ると右アッパーを打ちこまれる。マシューズは右ストレートを続け、ディエゴは左ミドルやハイを見せるが脅威を与えることはできない。左フックに右ショートアッパーを合わせたマシューズは、ディエゴのロングフックの連打にケージの前を回って離れる。
マシューズは右ローに左をカウンターで当て、自らステップインしてワンツー、ショートのフックを打ちこむ。右カーフ以外の攻撃が当たらないディエゴは、この回も落とした。
最終回、ラウンドが始まっても暫らく自陣で止まっていたディエゴが、一気に距離を詰めて跳び蹴り。しっかりと見ていたマシューズの右で後方に倒れたディエゴは、パウンドの追撃を受け右目じりをカットする。ハーフで抑えたマシューズは大流血のディエゴのガードの中に収める。腰を切っても、正対されるディエゴのギロチンは力がなく、マシューズは安全策で試合を進める。
息を整え、鉄槌を連打したマシューズに対し、ディエゴは腕十字へ。ヒジを抜いたマシューズがハンマースレッジを落とす。クローズドに戻したディエゴは、鉄槌、パンチを纏められタイムアップに。終始、攻め続けたマシューズが危なげなく判定勝ち──つまりディエゴは良いところなく敗れた。
「僕は11歳のときにTUFでディエゴが優勝したのを見ているんだ」とマシューズは話した。