【Strikeforce】ヒエロン、リッグス破り王座挑戦をアピール
■第6試合 ウェルター級/5分3R
ジェイ・ヒエロン(米国)
Def.3R終了/判定
ジョー・リッグス(米国)
【写真】両者流血に追い込まれる厳しい試合を制したジェイ・ヒエロンだが、果たして王座挑戦は現実のものとなるのか (C) KEITH MILLS
遠い間合いから、姿勢を低くして右ストレートを繰り出すヒエロン。対してリッグスは、距離を詰めて左を繰り出す。リッグスが前に出てくるのを待っていたかのように、ヒエロンはフルパワーでパンチを振るう。リッグスが打たれても組みつこうとするため、連打を見せることができないが、そのパンチの勢いに館内からはどよめきが起こる。
互いに相手の動きを警戒し、遠い距離でしかパンチが放たれない状態から、残り90秒でヒエロンが後ろ回し蹴りを見せる。この距離の取り合いに館内からブーイングが起こると、ヒエロンが首相撲からヒザを狙う。残り15秒でテイクダウンを奪ったヒエロンは、トップをキープしポイントをリードして初回を終える。
2R、やや距離が詰まった両者。ヒエロンが細かいパンチ、右ミドルを見せる。リッグスが左のパンチをひくところに後方からヒエロンが組みつく。半ば引き込みのようにテイクダウンを奪われたリッグスはクローズドガードからハイガードを見せるが、動きは少ない。時折りパウンドを落とすヒエロンも、両腕をかんぬきの状態で固められ、なかなか攻撃に移ることができない。
場内から容赦ないブーイングを浴びせられ、細かい鉄槌を見せたヒエロンが、大きく左腕を引き抜きパウンドを見舞う。立ち上がろうとしたリッグスのボディにヒザ蹴りを見せたヒエロン。リッグスが立ち上がったところでゴングが打ち鳴らされる。
最終回、微差ながらヒエロンが1、2Rを取ったと思われるが、ここでリッグスの左がヒットし、ヒエロンは苦し紛れのシングルレッグに。このテイクダウン狙いにリッグスはヒザを合わせたものの空振りに終わり、テイクダウンを許してギロチンへ。ヒエロンはすぐに首を引きぬいた。ケージ際に追い込まれたリッグスは左目じりをカットしているが、ヒエロンも鼻血を滴らせている。リッグスは、何とか立ち上がるが、ヒエロンの左ストレートをモロに浴びてダウン。再びガードを強いられる。
ガードからアームロックを狙うリッグスが、直後に立ち上がったところでゴングが鳴り、タイムアップとなった。ジャッジの裁定は29-28、30-37、30-27でヒエロンが3-0で勝利。「ジョーを破ったことで、挑戦する力があることを見せたはずだ」と、この後メインで決定するウェルター級王座へ挑戦を改めてアピールした。